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東大寺要録
 
東大寺に関する幅広い史料や、寺院組織や年中行事、さらに寺領や荘園などを収録し、長治3年(1106)の成立でその後も追加増補されている史料集。平成12年(2000年)史跡東大寺旧境内第85次調査によると、旧境内から奈良時代の大型建築物跡が見つかり、礎石四基と礎石を抜き取った跡が二ヶ所あって、文献から、写経の資材などを収めた倉庫か、製粉して食材を作った「碓殿」(製粉所)の可能性があると奈良県立橿原考古学研究所が発表した。同時にこの場所から碾磑(テンガイ)と呼ばれる製粉用の石臼の破片も出土したことについて、「東大寺要録(平安時代)」に載っている「碓殿」(製粉所)とも考えられるという。奈良時代すでに石臼が日本にもたらされていた可能性を示している。*「碾磑 (テンガイ)」の項参照
 
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