そば用語辞典   < Mobile 辞典へ   < PC 辞典へ

チャルメラ
 
唐人笛とも呼ばれ、先端が少し広がった木管楽器。大正から昭和の前半に「支那そば」売りの屋台が一種独特のメロディーでチャルメラを吹きながら街々を流して歩いた。裸電球に傘の掛かった街灯しかない夜の街に、遠くでかすかに聞こえたチャルメラの音(ね)が屋台の明かりとともに近づく昭和半ばまでの夜の風景である。注:「支那そば」という表現は現在は好ましくないとされている。しかし、敗戦後の日本が貧しかった時代の食文化を語るには一足飛びに「ラーメン」からではいかにも言葉足らずであると考えただけで、他に意図はない。
 
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