そば用語辞典   < Mobile 辞典へ   < PC 辞典へ

ちんぴ(陳皮:橘皮)
 
熟したみかんの皮を干したもので漢方薬の原料のひとつであり、「七色唐辛子」にも入る。古くはそばやうどんの薬味として使われた。 元禄10年(1697)刊行「本朝食鑑」の蕎麦切りについて「蘿蔔汁・花鰹・山葵・橘皮・蕃椒・紫苔・焼味噌・梅干などを用意して、蕎切および汁に和して食べる。」とある。また、寛延4年(1751)脱稿「蕎麦全書」の「家製に用る役味の品」のなかに橘皮(ちんぴ):内皮をすき去り、至極細末(細かい粉)し用ゆ。とある。現在でも鹿児島県では、そばの薬味として熟した桜島小ミカンの皮を干した橘皮が添えられる。
 
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