そば用語辞典   < Mobile 辞典へ   < PC 辞典へ

手打ち
 
「手打ち」という言葉の出現は「駄そば」や「二八の雑そば」などと差別化するために「生粉打ち」の上製であることを強調した言葉だとされる。「生蕎麦」とか「手打ち」と称して高級感を出すために使われた。その時代背景には、同割(そば粉と小麦粉が同率)や、さらにそば粉以上に小麦粉を多く入れたそばも横行していたことがある。ただし、製麺機が出現してからは、「機械打ち」のそばやうどんに対する「手打ち」の意として使われる。 寛文(1661〜73)から元禄以降(1688〜)とされる仮名草子「酒餅論」に「そば打つ所」と題した挿絵があり、「そば打つ」という言葉が出現する。そして、描かれている包丁も元禄9年(1696)刊の「茶湯献立指南」に初めて登場する「蕎麦切包丁」と同一形状である。(今の形状の包丁はまだ出現しない。)
 
[PC掲載ページ]  so-si  uti 

[Mobileのページ]  so-si  uti