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碾磑 (テンガイ)
 
古代の製粉用の石臼と考えられている。石臼は、奈良時代にはすでに日本にもたらされていたとされる。先年(00年11月)東大寺の旧境内から奈良時代の大型建築物跡が見つかり、礎石四基と礎石を抜き取った跡が二ヶ所あって、文献から、写経の資材などを収めた倉庫か、製粉して食材を作った「碓殿」(製粉所)の可能性があると奈良県立橿原考古学研究所が発表した。同時にこの場所から碾磑(テンガイ)と呼ばれる製粉用の石臼の破片も出土し、「東大寺要録(平安時代)」に載っている「碓殿」(製粉所)とも考えられるという。福岡県太宰府市の観世音寺の講堂の左手前にある「碾磑」。「天平石臼」とも「鬼の石臼」とも俗称されている直径1メートルもの花崗岩の碾磑が現存している。江戸期の筑前国続風土記附録には「くすりのひきうす」とあるがよくわかっていない。
 
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