そば用語辞典   < Mobile 辞典へ   < PC 辞典へ

のの字食い
 
おそらく旦那衆の遊びが高じてであろうか、現在ではとても考えられないそばの食べ方がある。「そばの曲食い」と称する代表的なものに「のの字食い」と出雲の「拍子木食い」がある。明治の中頃まで行われたという「のの字食い」は二本の箸先をそばのなかに差し込んでのの字を書くようにして、ひとすくいにそばを口中にかっ込んでしまう食べ方という。出雲地方の「拍子木食い」は昭和初期までみられたそうで、割子そばを盛った角形のわりごを左右の手にひとつずつ持って拍子木のようにカチカチ打ってそばを口の方に寄せながら箸を使わずにすすり込んで食べる。
 
[PC掲載ページ]   

[Mobileのページ]