そば用語辞典   < Mobile 辞典へ   < PC 辞典へ

野尻 抱影
日本の天文研究家で天文民俗学者。古今東西の星座・星名を調べ星の和名の収集研究者であり、冥王星の命名者でもある。「日本星名辞典」「星座巡礼」「日本の星」など著書多数。古来から星は、規則正しく季節や時刻を教えてくれることからも、農業に携わる人達にとっては貴重な存在であった。牡牛座にあるプレアデス星団を日本では昴(すばる・すまる)と呼び、その高さで蕎麦蒔きや麦蒔きの時期を知るための重要な目印とされてきた。そば蒔きの時期を表した諺には、「すまる、まんろく粉八合、頭巾落しの粉一升」ということわざは、「すばる」が夜明け方に南中したときにそばを蒔くとよく実り、一升の実から八合の粉がとれ、さらにまんろくが西へ過ぎ、頭巾がすべり落ちるほどの高さに達したときに蕎麦を蒔くと、一升の実から一升の粉が取れるという。他にも、 「三つ星まっ昼粉八合」などソバと星の諺を紹介している。
*粉八合・粉一升を参照。
 
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