そば用語辞典   < Mobile 辞典へ   < PC 辞典へ

符丁
 
以前の寿司屋やそば屋には、「通し言葉」とか「符丁」というのがあり、例えば寿司屋には寿司屋の店内だけで通用する独特の言葉があって、これを自由に使えなければ一人前と言われなかった。「符丁」は客など第三者には分からないように値段や合図などを「隠語」にしたものであり、「通し言葉」は店内用語を符丁も交えながら簡略化して客の注文を調理場や作業場に伝達する役割を持っている。例えばそば屋の通し言葉の一例は、「天つき三杯のかけ」と言うと「天ぷらそば一杯とかけそばが二杯」の意味で、「つき:つく」が「ひとつ:一杯」で、その後の数「三杯」は合計の数、したがって「かけは3−1で二杯」となる。「まじり」は「ふたつ」で「天まじり三枚もり」だと天そばが二杯ともり一枚。大盛りは「きん」だから、「もり一枚きん」で大盛り一枚。
 
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