そば用語辞典   < Mobile 辞典へ   < PC 辞典へ

跋刊  刊行  脱稿
 
江戸時代のそば(蕎麦)に関わる史料を代表するのは、料理物語、本朝食鑑、蕎麦全書といえる。そして「料理物語」は寛永20年(1643)跋刊、「本朝食鑑」は元禄10年(1697)刊行、とあって「蕎麦全書」は寛延4年(1751)10月脱稿とある。さほど関係のないことだろうが、それぞれ世に出たかたちが「跋刊」、「刊行」、「脱稿」となっていて異なる。その意味を調べると、料理物語の「跋刊」は奥書の跋(あとがき・くくり・おわり)に「寛永二十癸未暦極月吉日」とある。本朝食鑑の「刊行」は出版や発刊と同じで書籍などを印刷して世に出すこと。蕎麦全書の「脱稿」は原稿を書き終える。また、草稿が出来あがること。
 
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