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蕎麦七十五日 |
ソバは生育が早いことを言い表した言葉。種を蒔いてから収穫するまでの期間を「蕎麦75日」とも言って、早い場合には60日くらいで収穫できる。 したがって、刈り入れの時期から逆算して種を蒔き、一週間ほどで芽が出そろい、ひと月もすると開花する。しかも水はけさえ良ければ痩せた土地でもよくて肥料もほとんど要らず、連作もいとわないし、場所によっては年二回は収穫出来るなど丈夫な作物である。昔から、「蕎麦は土地の肥痩(ひせき)を論ぜず 一候七十五日にして実熟し 凶荒の備えには便利なり」と言われて、旱害対策用の穀物としての役割も果たしてきた。 |
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