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蕎麦の辛味汁 |
昔、信濃では、辛みの強い大根にネギを挟んで下ろし、これを味噌に加えて延ばし蕎麦つゆとした蕎麦の辛味汁があったという。高遠の「蕎麦の辛味汁」と、会津の「高遠そばの食べ方」さらに三丹地方の「若狭汁」や越前の「そばの食べ方」もすべて大根の絞り汁という古い時期の共通性が窺える。寛永13年(1636) 中山日録に書かれた木曽・贄川宿の記録「蕎麦切ヲ賜、・・・蘿蔔汁ニ醤ヲ少シ加ヘ、鰹粉・葱・蒜ヲ入レ・・」とも共通し、信濃諸国の古くからのそばの食べ方であった。 |
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