そば用語辞典   < Mobile 辞典へ   < PC 辞典へ

曽波
 
元禄10年(1697)刊行の「本朝食鑑」には、「蕎麦  曾波と訓む。久呂無木ともいう。」とある。 古来から蕎麦の和名は、曾波牟岐(そばむぎ)または久呂無木(くろむぎ)といい、「そば」は古名「そばむぎ」の略。平安時代の書物から見ると、「本草和名」では「喬麥 和名:曾波牟岐」(喬の字の呑が右)とあり、「和名類聚抄」では「蕎麦 和名:曾波牟岐 または久呂無木」とある。南北朝時代に書かれた「拾芥抄(しゅうかいしょう)」という中世の百科事典ともいわれるなかに、「合食禁(食い合わせ)」として挙げられたいろいろな食物のなかに「喬麥(ソバ)」が登場するが、すでにこの時代、和名は付されていない。
 
[PC掲載ページ]  ed-si 

[Mobileのページ]  ed-si