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九九・価格説 ニハチ十六文 |
「二八そば」という言葉の語源には、「掛け算の九九・十六文価格説」と「粉の配合割合説」がある。十六文のそばを二八(ニハチ)としゃれた九九説は、説得力があって理解しやすいが、言葉が登場した頃の値段は六文とか八文だということを考えると語源の説明にはなり得ない。その後、そばの値段も物価と共に十二文などと移り変わり、十六文であったのは江戸の後期の7・80年間だけであった。従って、「ニハチ・十六文」という言葉の洒落が流行したのはそばやうどんの値段が十六文になってからのことで、「二八そば」の語源とは別物である。*「二八蕎麦(の)語源 二八の語源」の項参照。 |
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