IMPRESSION
〜ファームステイを終えて〜

ファームステイ

 このように、私たちはこのファームステイを通していろいろな体験をさせてもらいました。オーストラリアならではののびのびとしたファームでの仕事、ワラビーやカモノハシなどの野生動物を生で見れたこと、夜の国立公園で見た土ボタル、地元で開かれたダンスパーティーに参加したこと。どれもこれも貴重な体験でした。その中でもやはり一番印象深く残っているのは、人々との出会いでした。ホストファミリーはもちろん、同じファームや隣のファームにワーキングホリデーや、私たちと同じようにファームステイで来ていた日本人など、ここでしかできない出会いがありました。

 私たちのファームステイは、ホームステイ型ではなくゲストハウスを貸してもらって自分たちだけで生活する形だったので、そういう面ではホストとの交流はあまりできなかったかもしれません。しかし、ワーキングホリデーの人たちとは午後の自由時間など一緒に過ごしたりしていろいろな話ができました。年上の人が多かったのでいろいろなアドバイスや外国でやっていくのに大切なこと、なぜワーキングホリデーにをしに来たのかということ、くだらない話もたくさんしましたが、自分が考えさせられるような話も聞かせてくれました。

 ホストファミリーとこんな風に話ができなかったのは自分たちの英語力のなさも大きな理由のひとつでした。英語がうまく話せないからこちらから話題をふることができず、彼らが話しかけてくれても「Yes」「No」など、簡単な答えしか返せなかったのです。「学校で習う英語は実用的でない」とはよく聞きますが、身にしみてそれを感じました。文法など細かい決まりを気にせずに、話そうという努力をすれば、彼らは理解しようとしてくれます。

 私たちの場合、たまたま日本人がいたので聞き取れなかったり伝わらなかったりしたら通訳をしてくれましたが、ホストファミリーともっと交流したかった、そう思います。

 今回、私たちはファームステイでオーストラリア人の心の広さや、日本人との感覚の違いを知りました。私たちが当然のように感じる考え方(時間を守ることなど)も、彼らにとってはたいしたことではなかったりもしました。ですが、時に同じ考え方、同じ感覚を持っていることを感じ、うれしかったです。実際にオーストラリア人と交流することで、こういうことにも気づくことができました。

 ワーキングホリデーの人には、日本での仕事をやめてきた人が多くいて「日本で働いてきたからこそ、ここの生活がどれだけ日本の社会と違うか、どれだけめぐまれているかがよく分かる」と言っていました。単なる旅行とは一味違い、実際に現地の生活を味わい、溶け込み、理解に近づけます。興味がある方は一度、行ってみてはどうですか?



[CONTENTS]
WHAT'S THE FARMSTAY ファームステイという言葉を知っていますか?
海外に格安で滞在できる方法の一つなんです。
ABOUT OUR FARMSTAY 私たちが実際体験したファームステイについてです。
人物紹介などもあります。
DIARY ファームステイの体験談、つまり日記です。
一日ごとの出来事について写真とともに紹介しています。
HOW TO FARMSTAY 実際にファームステイをするための手引きです。
値段の目安も載せています。


 HOME  戻る