最後に

私たちは、今回の研修で、技術への適応にはただ技術を利用するだけではだめで、繁殖作業全般から

技術のレベルに見合った作業をしていかなくてはならないことを教わった。もちろん、現職の酪農家の人た

ちの大半がこれらのことができているのですが、酪農家が減少してきているという事実をみる限り、何らか

の方法で少しでもできるひとを増やしていかなくてはいけません。


そのためには、現役酪農家はもちろんこれからの酪農後継者たちに対して、もっと技術適応が可能になる

ようなインフラを作る必要がある。政府の積極的な介入によって酪農志願者への育成の場を設けることや、

酪農家個人の強固な意思によって技術の理解と習得を試みようとするような対策が、これからの酪農家を

育てていくことになるに違いありません。

2003年 夏期研修へ


参考文献

上坂 章次著 「畜産学概論」 養賢堂

杉江 タダシ 「家畜胚の移植」 養賢堂

並河 澄・大森 昭一朗・米倉 久雄著 「家畜飼育の基礎」 農村漁村文化協会