20050921

2005/09/21 Wed*
長浜ラーメンの長浜は九州です

昼ぐらいからCくんがオススメするイタ飯屋へ飯を食いに行ったついでに、どうせ部屋に引き篭もっててもネット回線がうんこなんで暇だからっつうことで遠路はるばる長浜まで行ってきた。目的はドライブがてら、10日ほど前にオープンした海洋堂ミュージアムの見学。詳しい場所はここ。たぶんこのサイト見てる人の10割が海洋堂の名前を知ってると思うけど、たぶんその中で10割の人がこのミュージアムのことを知らないと思う、それぐらいオープンのニュースが伝わってない(もちろん滋賀県民だって存在を知らない)施設だったので戦々恐々だったんだけど、琵琶湖沿いのさざなみ街道を1時間ちょいかけて行ってみれば中々に良い所だった。

そもそもトイザらスが閉まってたから突発的に長浜まで行く事になり、ミュージアムの場所がどこかとか全然分からなかったので(こないだニュースで見た「長浜市の商店街の中」と言う情報だけ)携帯電話の貧弱なネット機能をフルに生かして何とか長浜市の「黒壁(※元々あったガラス産業を地域振興で活用するためにできた3セクの名前でもあるようだ)」だとか言う場所にあるらしい事は掴み、ナビに従って適当に商店街真横の駐車場に車を停めて歩く事1分で海洋堂を発見した。ぜんぜん地図とか見たわけじゃないのになにこの引きの強さ。

ガラスなんとかの隣 佐々木は引退

余りにも浮きまくってると言うかここ日本橋や秋葉原じゃないんすよとツッコミを入れたくなるぐらいに違和感のある「商店街プラス海洋堂」のとりあわせ。人間サイズ大魔神やケンシロウがミュージアムの外で出迎えてくれるのは良いんだけど・・・んー。地域振興と言う意味では、黒壁のガラスとかその辺を見に来る観光客以外にもおれらみたいなオタまで来るから効果はあるんだろうな、いやしかし。

エロくないけどエロいフィギャーたち 守口本店の歴史がつらつらと

「KAIYODO FIGURE MUSEUM」のロゴと、どこの修学旅行先の土産物屋にでもあるようなドラゴンのキーホルダーではなくドラゴンの彫像が乗っかったゲートをくぐって入ってみたら1階はグッズショップと海洋堂の歴史パネルの展示で、2階がメインのフィギュア展示場になっていた。オープン記念期間中と言う事で入場料無料のパネルが掛かってた、と言うことはゆくゆくはお金取るようになるのですな。近畿圏在住で興味のある人は早めに行ったほうがいいかもしんないっつうか、まぁフロア面積から考えたら金取ったところで大した金額じゃ無さそうだけど。

入ってホントにすぐのところに「ラブひな」やら「天上天下」のガチャガチャが置いてあっていきなりジャブパンチを食らわせてきたのは笑った。しかし笑ってるのもつかの間、一般人が喜びそうなネイチャー系食玩のジオラマや販売を横目に、思いっきりアレげなフィギャーが展示・販売されてるあたりに海洋堂の真骨頂を見たり見なかったり。でもケロロ軍曹とかトライガンなんかも売ってて、割と本気で売るつもりなのかも知れない。そんなかんじで1階は物販ばっかしだからそそくさと2階へ。

結局買わなかったなー ウルドさんだけ顔が見えない ベルダンディーの展示が多かった気が

2階へと向かう階段のど真ん中に置いてある蟹さんのジオラマボックスとANAフィギャーセット。展示ゾーンの前にこれとはまさにカオス!とか思って周りをよく見たら、さらに吹き抜けの上から微笑むスケール1/2ぐらいの女神三姉妹が・・・うぇー。なんだよここもう観光客向けじゃないよ!でも階段を登ると冷静に「ようこそおいで下さいました・ごゆっくりご覧下さい」と挨拶をしてくる女係員さん。このひと勤務時間中はずーーーーーーーーーーーっとスクルドと向かい合ってお客に挨拶してるんだよなと思うと目に暖かいモノが。

トリケラトプスの頭蓋はどうみてもホンモノ 展示場の様子 あんましペンギンとは関係無さそうなペンギンジオラマ

展示品は今まで食玩で作られた動物や道具なんかを、そのシリーズにとらわれず(昆虫系と動物系の組み合わせだったり、牛や人だけだったり)様々にジオラマアレンジしたものが中心。もちろん食玩だけでなく恐竜の骨格標本とか20センチぐらいのアクションフィギュアなんかもジオラマ展示されてるんだけど、印象としては7対3ぐらいで食玩だったかな。それにしても、フィギュアそのもののクオリティは勿論高いんだけどそのジオラマの精度と言うか、端々に気合の入ったジョークが織り交ぜてある舞台には恐れ入った。「ノアの箱舟」をモチーフにしたジオラマはシュールの一言。

動植物ゾーンが終わると今度は企業とのタイアップ商品ゾーンに。基本的には実際に食玩やアクションフィギュアとしてそれなりの低価格で販売されたものが中心なんでアレなはずなんだけど、繰り返しになるけどやっぱりジオラマの魅力ってのが物凄い大きくてたぶん単品で見たら良い出来だなぁーぐらいで流してしまいそうな鉄人28号とかゲッターなんかが、もう無茶苦茶格好よく展示されていた。たかだか10センチぐらいのフィギュアに無限の小宇宙を見たぜ!そして撮影しまくった写真には照明が写りこみまくっていたぜ・・・

そう言えば箱はいっぱい展示されてたけど肝心のフィギュアはあんましなかった? エロい

もちろん!我等が萌えフィギャーの代名詞的存在であるところのリカヴィネとかわたおになんかもガッチリカヴァーしております。あとANA制服コレクションの別展示とか、ワンフェスで販売されたボトルキャップフィギャーとかもまとめて展示してあって、つまりここは

案内板には「ガールズ」ゾーンと

「一般人には厳しい」ゾーン。うおー、海洋堂の歴史と萌えフィギャーは切っても切れない関係にあるのは分かるんだけど、やっぱり展示してあるのか。CCさくらとかセーラームーンなんかはまだ一般人でも知ってる人は多いだろうけど、ホワルバやらプリメモはどう説明をつける気なのかと!いや別に説明つけなくてもいいけど、普通に見に来てるひとが「これなんの漫画ー?」とか連れの人に聞いてるのが痛々しくて見てらんない。

とまぁこんなところで展示は終わり。ミュージアム自体のフロア面積はそんなに広くなかったんだけど、入場料タダだったし目の保養になったので思いつきでやってきた割には物凄く楽しめて大満足だった。しかし結局のところ、なんでこんなへんぴな土地に海洋堂ができたのかはまったく分からなかった。

誰かの格言っすか

「創るモノは夜空にきらめく星の数ほど無限にある」やっぱ海洋堂ってステキだわ。あと例によって大きい写真はこっちに。

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Cくんの猛抗議の甲斐あってようやくネット回線が調子を取り戻したようだ。やれやれ。