朝7時に「朝食の用意が出来ました」アナウンス(民宿なのに館内放送があった)で起こされるが、勿論俺らは素泊まりなので飯なんか用意されてるはずも無く。「寒かったな」「あぁ寒かった」と言いながら8時ごろ起き出して朝飯を買いにローソンまで行く。夜中ずっと寒かったせいか頭痛と鼻水が酷かったのでおにぎり買い込むついでにリポDも購入。あと持っていくの忘れてた歯ブラシ。
朝飯を食い終わり鍵も何も無い民宿に荷物を置いてくるのに不安を感じつつ、出かける用意をしていざ出陣。
ここでやっと今回の旅参加者全員の写真の登場。基本的にネタにする事だけを考えて写真撮りまくったので、全員で写った写真はこれとあともう一枚しかなかったりする罠。顔が隠れてるから紹介する意味薄いんだけど一応、左から順にbonkura君、K・奈良君、cgbspender君、15君。この写真の左手が信濃木崎駅で右手が木崎湖、旅館の向こうには小熊山があります。
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この日の降水確率は午前中が70%で午後からも50%だったので、話し合いの結果「信濃大町」(俺たちが降りた「信濃木崎」より2駅手前)でレンタカーを借りようと言う事になってたんだけど、降っても小雨程度だろうし思ったより天気が持ちそうだったので結局徒歩で見て回る事に(旅館のおばちゃんに「木崎湖は徒歩一時間半で回れる」と聞いていたので)。とりあえず昨日は暗くて写真を撮れなかった信濃木崎駅を撮る所からスタート。
流石にここは駅舎そのままなんでアニメ中と全く同じ構図を探すのが楽だった。雨の降りそうな日の朝11時と言う事で他の巡礼者に会う事も無かったんだけど、例の交流ノートを見てみたら俺の書き込みの後に何人か書いてて、よく見ると直後の人が何と7分差。って、ひょっとして駅舎の外で親御さんでも待ってた子が書いたのか・・・?とか勘ぐりつつ続きをめくると、最後の書き込みをした人が「40年間の勤務を終えた老人」とか書いてあって(この人がホントに老人かどうか知らないけど)名所になったもんだなぁと感動してみたり。
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えー、最初に警告しましたが、こっから先は本格的に危険な画像が飛び出すので気をつけて下さい。と言ってももう下に見えてますかそうですか。
写真のモデルはK・奈良君。選考理由はその場のノリ。と言いますかね、ぶっちゃけあの時のテンションならこれぐらいやっても許されたんですよ!誰だってあそこに行けば同じ事やるって!
そもそもOP完全再現が今回の旅の裏目的だったんで、アニメ画再現の一枚目をクリアした後は淡々とMAD作成に精を出すことになります。配役についてはその都度。
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信濃木崎駅でのハイテンションな撮影を終え、雨も降らなさそうだから徒歩で回る事も決まり、「それじゃあ」と駅舎の掃除(どう考えても地元民が出したゴミしかないのが泣けた)をしてから木崎湖へ。持ってきた地図を見て、あとの方に海ノ口駅やら稲尾駅を持ってきた方がテンションも上がるだろうと言う事で南から入って西回り(時計回り)コースで。
写真は木崎湖に面した昼飯の食える土産物屋と宿が合体した星湖亭に貼ってあったポスター。開き直ってます。右がすぐ木崎湖。星湖亭に「まりえカレー」なる食い物があると聞いていたので昼飯はここで食う予定だったんだけれど、まだ昼を食うには早いだろうから一周してから食おうと言う事でこの時はスルー。
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この星湖亭のすぐ南にある公園が熱い所で、「おねツイ」のOPで出てきたベンチ・滑り台・ブランコが揃っていてメンバーが早くもリミットブレイク。まだ昼前なのに大騒ぎしながら写真を撮ろうとするも、資料に三人それぞれのカット(OPでは1秒間隔ぐらいで三人の配置が変わる)を用意し忘れていた。諦める訳にも行かないので兄に電話してキャプ画像を送ってくれるように頼む。電話口の向こうで「いらっしゃいませ、カードか通帳を・・・いらっしゃいませ、カードか通帳を・・・」と流れているのを聞いて申し訳なさでいっぱいに。
兄が出先から戻るまで時間があると言っていたので、取り合えず誰も座ってないのを一枚撮って湖一周回ってしまう事に。
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星湖亭の裏側にあるスワン乗り場。天気のせいか時間帯のせいか、この日スワンに乗ってる人は居なかった(釣りボートの人はいた)。もちろん俺らは他にやる事があるのでパス。
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飯は後回しにして木崎湖周遊再開。道なりに湖を北上して行くんだけど、おねてぃ関係と言うのを差っ引いて風景も水も凄く綺麗で、普通に観光地/保養地としてこれる感じだった。んで、その辺の風景に気を取られてると道が神社をどん詰まりにして湖から離れる方に曲がっていて、途中であるはずの「みずほ桟橋」とかどこいったんだ?と首を捻っていたら何の事は無く、まだ湖の入り口付近をウロウロしていただけだったらしい。つまり、縮尺が思っていたよりもずっとでかかった。この時点で「木崎湖を1時間半で一周」がとてもじゃないが無理だと悟る。
歩く事30分ばかりで木崎湖キャンプ場に到着。普通にチェーン超えて入っていく(不法侵入です)三人を見送りながら、取りあえず受付に回って見学許可をもらいに行く俺と15君。入場料でも取られるかと思ったらタダで立ち入り許可(手馴れた感じに)してくれたので、早速
モデルはbonkura君。選考理由は何となく。どっちかと言うと、みずほ先生よりは羊ヶ丘クラーク像の方が幾分か近い気がしないでもない。ここでは撮らなきゃならないショットがまだあったんだけど、普通に釣りをしにきてた親子連れさんが居たので断念。ヲタは人目を避けねばなりません。
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(※08/31追記)次の写真撮影ポイントよりも少し進んだ所にあった神社が
6話で深衣奈が麻郁と話した神社前だと思われる(アニメ中では石段からのカット)。
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こっからは暫く山の中。パチパチとアニメに出てきた風景を撮りつつ、耳周りに寄ってくる小ハエを手で払いつつ、足が痛むのに耐えつつ湖の西側を北上。途中「おねツイ」主人公の邸宅のモデルになったと思われる民家を発見したけど問題になるとアレなんで伏せて。
先週(2003年8月19日)放送の「第五話 女の子は好きですか?」冒頭に出てきた壊れた桟橋らしき物を発見するが、陸からだと田んぼのど真ん中を通ってさらに私有林を抜けないと拝めない場所にあってションボリ。湖から見るにしても、スワンに乗ってここまで来るのは不可能じゃないだろうけど相当な体力が要るだろうし、となるとエンジン付きのボートぐらいしか間近で見る手段は無いだろうと思われたのだが・・・
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本当に偶然、丁度私有林周りの畑に農作業にきていたおじさん(突っ切らなきゃいけないその畑の所有者らしき人物)を発見したので、諦めムードだったんだけどまぁ当たって砕けろと立ち入り許可のお願いをしてみる事に。K・奈良君曰く「あの桟橋を撮るために来たようなものだ!」とか言う意気込みだったそうです。
意外な事にここでも撮影は二つ返事で快諾。先の「みずほ橋」と違ってここはつい先週放送された所だからそんなに撮影を求める人も来てないだろうに、特に動じる事も無く「どうぞどうぞ」と言ってもらえて感謝感激雨あられ。のどかな土地にはのどかな人が住んでいますなー。
林に到達するまでの田んぼ道も相当足に堪える悪路だったけれど、もう何年も人が出入りしてないような林の中はもっとハードだった。写真ではそうは見えないけど奥へ行くと獣道すら無くなって、屈まないと毛虫とクモの巣だらけの木が頭に当たってもう大変。途中三箇所ある1.5メートルぐらいの幅の川には木の板が渡してあるだけで、これには流石に参った。壊れた桟橋を見に行ったのは俺とK・奈良君と15君の三人なんだけど、俺だけ体重80キロで二人は体重50キロ前後なのな。板が折れたらデジカメごと即アボンと言う、読んで字の通り「危ない橋」を渡ってきた。普通に軋んでたからなぁ・・・
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(※08/31追記)三つ目の橋(橋と言うかもう木の棒だったけど)を渡ると
6話で出てきた船と思われる物がありました。
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途中にあった鳥の死体を横目に見つつ桟橋に到着
感動もひとしお。けどこんな所に夜中くるのは相当根性のある人間じゃないと無理だなぁ。
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「6枚近く写真撮ったし、じゃあ戻ろうか」
勿論帰りもこんな道。
この壊れた桟橋付近が木崎湖の北端に位置していて、こっからは東側を南下する舗装された道になります。東側はJRが通っていて国道も通っているので割と歩きやすいのは良いんだけど、大型トラックの交通量が多いのと横断歩道なんか勿論無いのでその辺は気をつけなきゃならんです。
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海ノ口駅では他のグループ(50代ぐらいのおじさん達)が撮影してる所で、駅舎内ではまた別の人が寝っ転がっていたので先に「おねツイ」のOPで出てくる踏切を撮影してコンビニ(南へちょっと行った所に縁川商店のモチーフになったデイリーヤマザキがある)へ行く事に。
「さてこれを見つけたからにはやらねばなるまい」
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♪なみだが
とめられないのは〜
なぜだろ
この後暫くしてからJRの職員と思しき人がこの踏切見張ってました。ひょっとして通報でもされたんだろうか・・・(´・ω・`)ゴメンナサイ
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デイリーヤマザキ(むしろ脳内縁川商店)ではレジ台の前に新聞の「おねてぃ」紹介記事切り抜きがあった。まさしくどこへ行ってもおねてぃだらけと言うヤツです。店員さんは普通のおばちゃんでしたがー
暫く休憩してから海ノ口へ戻ると、さっき中で寝っ転がってた人の荷物(多分この日はこの駅舎で寝泊りしたんだと思う)だけがあって誰も居なかったので撮影開始。
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海ノ口駅舎内の様子は一見普通なんだけど、入って直ぐ右に
こんな特設棚が設けてあって、やったらめったら(一般人からみりゃそうなのかも知れないけど)と言う訳ではなく結構整然とヲタグッズが置かれていて、ひょっとしたら実際の聖地巡礼者に似た敬虔な気持ちがヲタに良識をもたらしているのかなぁとしみじみ思う。「おねがい教」も悪くない。
台の左にある資料は持ってきた物で、その下にあるのは備え付けの電話。写真右下の額写真は勿論「おねツイ」のアレを印刷した物で、並んでるポッキーやプリッツは空箱。あと、おね水と今月の電撃大王付録の深衣奈人形も既に寄贈されてました。写ってないけど左下には今までの交流ノート(ジャポニカ学習帳のノートには表紙一面に漂介と楓の相合傘が描いてあって笑った)がプラスチックの棚に入って保管されていて、その横には漫画雑誌類(電撃大王だけかと思ったら他のもあって、置いてある理由は謎)が少し積んであった。
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海ノ口駅を楽しむ分はおなか一杯堪能したので、それじゃあそろそろ撮影の方に入ろうと思ったら電車待ちの普通のお客さんが来て一時中断。先の踏切を通って駅舎を向こうからみたカットを撮りに行けば電車に乗って人もまた居なくなるだろうと言う事でその辺をうろうろ。JRの職員が丁度さっき踏切を撮影してた所に居て何か言われやしないかとヒヤヒヤした。いや別に悪い事した訳じゃないんだけど。
無事電車も行き過ぎ、電車待ちの人も居なくなったようなので線路向かいから撮影。丁度木と木の間からこの画が撮れたからここであってると思ったんだけど、実際に見比べたら微妙に違ってしょんぼり。
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田舎の線路と言う事で線路横に柵なんかあるはずもなく、踏切まで行かずとも線路渡って駅舎にいける事に農家のおばあちゃんが渡ってるのを見て気付いた。
みんなお馴染み「おねティ」のOPからのカットなんだけど、このシーンは小石好きを公言するcgbspender君に動画でやってもらいました(このデジカメは1ショット30秒だけ動画が取れるので)。流石に公開できるような映像じゃないので伏せますが、なんと言うか液晶ファインダー越しに今回のバカ旅行の極みを見た感じです。いや、痛いのによく頑張った!感動した!
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海ノ口駅でそうやって騒いでたら今回の旅行初となる「同類」の人が来てしまったので撮影を切り上げて更に南にある稲尾駅へ。一駅分距離あるんだけど道が舗装されてるし途中見る物も無かったので割とすぐ着いた感じ。
一応アピールしたいのはアニメではJRの文字が巧みに描かれていないのを再現した事です!雨までは再現できなかったけど。ちなみに中にいる二人は右が深衣奈役のcgbspender君で左が樺恋役のK・奈良君。ここまでくると彼らも俺が声をかけたら瞬間的に役に入ってくれるので撮影が楽でした。
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カットが前後しますが、稲尾駅に雨宿りしにくる二人も再現
演技指導してる時、流石にこの姿を一般人に見られたら弁解のしようが無いなと思った。因みに稲尾駅の前は国道148号線。
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信濃木崎にも海ノ口にもあったけど、流石に駅舎の大きさから見て無いだろうと思ったが、ちゃんと稲尾駅にもヲタ交流ノートがあったので書き込み。途中まで俺一人で書いてたんだけどテンションが上がりきったせいもあってここは全員で記帳。一日目に信濃木崎の写真を携帯で兄に送った時返事で「夢と現実の狭間キタ━━━(゚∀゚)━━━!!!!」と返ってきたのを思い出し、彼の言葉を書いてやる事に(それまでは「来ました。Smith」しか書いてなかった)。
バカばっか!
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今度は電車が来てしまったので稲尾駅を後にし、国道沿いに南下するとその国道に面してひまわりを植えてある所があったので撮影。
コレに関しては場所が正確にはわからない(あと花壇があるのでひまわりの真前には立てない)ので「アニメ再現」とは言えないんですが、役者さん二人に「目を線にして笑え!」と演技指導して、かつやってもらった手前があるので彼らに敬意を表して壁紙にしてます。だって彼ら、国道側向いてるんですよ?
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ひまわりから更に南下すると木崎湖トンネルがあって、その中を小石が歩くカットも撮らなきゃならなかったんですが、時間的都合とトンネルの外のカットの方が重要だとの政治的判断がなされて交通量の少ない湖岸をテクシーで。
おねツイOPの「出だしの出だし」であるこの風景は随分変な所にあった。誰もこんなとこ来ないんじゃないかと言うぐらい何も無いところなんだけど、アニヲタの俺らにとっては実に馴染みの深い風景なんだから不思議だ。
更に南下すると木崎湖入り口の分かれ道、スタート時に通った地点まで戻ってきていた。戻ってきたと言う事は━━━
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♪てんしの
ほんの
きまぐれだよ
さんぽみちでふいた
すなかぜ
こころがはやってく〜
と、こうなる訳ですな。ベンチに三人ならんだカットも撮影したんですがくどくなりそうなので割愛。
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星湖亭まで戻ってきたので随分遅くなったけど昼食に「まりえカレー」を食おうと店内へ入ると、店のおばちゃんが世間話をしてる最中で店内には客の姿も無い。そんなに寂れてんのかなーと思ったら単に閉店間際だっただけ(18時に閉まる)だった。
「まりえカレー」は当然まりえ入りカレーではなく、生卵がUFOに見えるからそう名づけてあるだけ。恐らくアニメで使われてから作ったメニューなんだろうけど、「ここで食った!」と言う実感を湧かすには十分なネーミングなのでやり口としては非常に良いと思う。カレー嫌いのK・奈良君が頑張って食ってたのが涙を誘った。そこまで・・・
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店内に入った時、俺らを見るなりすぐ「あぁ、そこの青いかごがある席に座ってねー」と言われ、最初はなんの事か分からなかったんだけど、かごの中を見てなるほど納得。
アニメ製作スタッフが打ち上げで来た時の写真をはじめ、ファンノート、VFBや漫画に小説、個人製作の案内図などなど、木崎湖巡礼の前に見ておくべき情報が目白押し(俺らは俺らで巡礼後のお楽しみにできたけど)だった。飾ってある色紙も普通に声優やら作監の人のサインだったりで何気に聖地まるだしだったり。晴子の色紙下さい。
生卵入りカレー1杯で700円はどうかと思ったけども、あれだけ色々見せてもらえたならその辺は拝観料として納得行くなぁーとか思いつつ店を出ようとして慌てて連れに呼び止められる。「あれだけ見せてもらって食い逃げかよ!」会計忘れてた。
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二日目の締めは星湖亭の横にあるこの滑り台。
うーむ、我ながら完璧な再現だ!
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この後やまきた荘へ戻って全員揃ってぶっ倒れ。計算してみたら結局、朝の10時半に民宿を出てから帰ってくる6時半頃までの8時間がほぼ歩き/立ちっぱなしだった事になるのか。誰だよ「木崎湖は徒歩一時間で回れる」とか言ったやつは!(民宿のおばちゃんです)
夜9時ぐらいまでテレビ(駅のエスカレーターはどっち並びか?と言うのをやってて、「京都は右」とか言ってたのを否定したら誰も信じてくれなかった)を見て、そっから例のローソンに晩飯買出し(この日は流石に誰も酒を飲もうとは言わなかった)に行く事になったが、俺は脚が限界だったのでみんなに頼んでbonkura君と二人で民宿残って世界陸上をボーっと眺める。で、晩飯はコンビニ弁当とまたリポD。日付変わったぐらいに風呂に入り、昨日の教訓を生かして宿の浴衣はやめて各自持ってきた寝間着を着て布団に入る。暖かい。