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cd review "Z"

Zebraheadゼブラヘッド / PunkRock, Mixture

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PLAYMATE OF THE YEAR [2000/SRCS2346/#15][HMV]

エロ高校生の妄想をそのまま歌にしたような表題曲「PLAYMATE OF THE YEAR」が収録された西海岸出身バンドzebraheadの2ndアルバム。俺がまだ高校生だった頃兄が友人から借りていたのを聴かせてもらって以来しばらく忘れていたのだが、先日http://www.animerudeboyproductions.com/videos/(海外の動画系MADサイト)を見つけて以来Zebrahead熱が再燃。そしてやっぱり行けなかったサマソニに来たらしいので悔しさ紛れにCDを買ってみたと言う訳です。

このアルバムを作るにあたってあのplayboy誌と交渉して本物のplaymate(表紙を飾るねーちゃん)をアルバムジャケに出そうとした所、向こうが乗り気になり過ぎて全面協力まで得られてしまったと言う小話付きのこのアルバム、基本的にバカな曲が多い中でしんみり聴ける(音楽は決してしんみりして無いんだけど)曲もあって、最初っから最後まで変化の無いパンク一色で突っ切るようなパンクバンドに嫌気がさしてる人にはうってつけなかんじ。

世間では多分もう懐メロ扱いされてるような彼らだけれど「音の面白さ」は年月ごときで劣化する事が無く、ポップでパンクでキャッチーな彼らの音楽は今聴いても十分すぎる程面白い。今更おすすめとか言っても仕方ないんだけど、とてもお薦めのパンクバンドです。しかし彼ら、本国アメリカでは全くと言っていいほど人気が無く「熱がある」以前にそもそも売れているのは日本だけと言うアレな話が・・・

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M.F.Z.B [2003/SICP424/#19][HMV]

「PLAYMATE〜」を買って以来開き直って大プッシュしてるパンクバンド(オルタナティブ・ロックらしいけど)、zebraheadの3rdアルバム。京都で夏季集中講座受けたあと帰りに寄った新星堂でコレが陳列されてた隣に化学兄弟のベスト盤が置いてあって、どっちを買うべきか悩んだんだけど化学兄弟の方はCCCDだからやめといてこちらに。

今作はアッパーな曲もあるけど大半はメロディアスな曲が占めているので、メロコア好きが多い(と思う)日本人向けになったと言えなくも無い感じに。もちろんメロディが面白いのは「PLAYMATE〜」や「WASTE OF〜」の頃からなんだけど、より一層の磨きがかかっていてTr.6 BLURやTr.15 DEAR YOUなんかはパンクに括れないぐらいメロディ重視になっていて非常に良い。相変わらず一杯一杯のラップも健在。

パンク路線代表のようなTr.8 INTO YOUはサマソニでもプレイしてたけど、イントロがあまりに前作の「PLAYMATE OF THE YEAR」と激似なのが笑えた点以外はいたって彼ららしい曲で特に目立たなかったかなぁと。それよりもTr.1 RESCUE MEとかTr.2 STRENGTH、(ボーナストラックだけど)Tr.18 GOOD THINGの方がよっぽど面白いパンク曲だったのがアレ。で、日本盤にはボーナストラックとしてTr.17 SURRENDER、Tr.18 GOOD THING、Tr.19 dissatisfiedが収録されてるんだけども、特にTr.17はあのCheap Trickの同名曲のパンクカヴァーで(若干贔屓目に見て)ある意味オリジナルより良いぐらいの出来。この人らとはジャンルが余りに違うんだけどサマソニ繋がりなのかな?

前作のような特大大花火の曲が無いからパワーダウンと見れなくも無いけど、全ての曲が彼ららしいアッパーな曲でニコニコしながら聴けるアルバム。