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cd review "L"

LFOエル・エフ・オー / Ambient, IDM

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Sheath [2003/WARPCD110X/#11][HMV]

「名前は知ってるけど音楽は聴いた事ない(聴いてみたい)アーティスト」部門の第5位に入ってたLFOの新アルバムが新星堂に行った時丁度倍々プッシュされてたので購入。あまりにやる気の感じられないジャケにも強く惹かれたのは言うまでも無く。

ファーストインプと言うかM1 Blownを聴いた瞬間「これはヤバイ」と思った。M2以降でそれは払拭されたんだけど、非常に緩やかなアンビエント(本当の意味でのアンビエント)なアーティストを引き当てたような気がした。俺はアンビエントと言えばリチャのような真性デンパを連想する人だからこう言うたゆたう音楽は免疫が無いんで最初は失敗したかと思ったんだけど、M2 Mum-manで早速ぶっ壊れチキチキエレクトロニカを披露してくれて一安心。

まぁ確かにチキチキ言ってるけども、やっぱりどこか曲の裏側に(M1で見せたような)海中を漂うような「緩アンビエント」の要素が散りばめられていて、なんとなく環境音楽くさいのはLFOのテイストなんだろうなと。これはこれでリチャやトムのような「100%体に悪そうな音楽(あれはあれで大好きなんだけど)」と違ってて好きだなぁ。

特設ページも素敵。


Linkin Parkリンキン・パーク / HardRock, Mixture

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REANIMATION [2003/WPCR22003/#22][HMV]

ファーストアルバムにして全世界1000万枚ヒットと言うとてつもない大ヒットになった「Hybrid Theory」の楽曲を様々なアーティストがリミックスしたアルバム(※2002年発売のモノの期間限定廉価版)。主にHR的な音の使い方をしながらもリリックはラップをメインとしてるリンキンだからなんだろうけど、参加アーティストにはブラックミュージックで活躍する人が多数。

全21曲で、ガラリと印象が変わるようなリミックスがされている曲こそ少ないが、そのどれもが力強さを損なう事なく「流れ」を考えて時にHRらしく・時にHipHopらしくリミックスされており、トータル65分なのに体感時間は物凄く短い。リミックス盤と言う事でオリジナルのような「ライブアクト」を考えないつくりになっていると言うか、全編に渡っての元ヴォーカルのいじりっぷりは勿論だが、参加アーティスト自らが歌っている物にまでスクラッチかかりまくってるのが特徴的だ。

M3 In The Endは俺が原曲を大好きなだけあってヒップホップ寄りにしたこのミックスも実に聴き易い。続くM6 P5HNG ME A*WYは完全に原曲のイメージを破壊したヴォーカルと重圧なギターサウンドによる傑作で、他にも原曲には無かった流れるようなスピード感を出す事に成功したM13 PPR:KUT、オリジナル・リミックス共に悲壮感漂う傑作に仕上がったM20 KRWLINGなど、幾らか派手さは無いが質の高いミックスが数多く収録されている。

M21にマリリン・マンソンがリミックスを担当したシークレットのBY_MYSLF、CD-EXTRA仕様でM2 PTS.OF.ATHRTYのPVが収録されているが、これは両方とも余り面白くないので特に気にしなくていいかと。

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Live In Texas [2003/WPZR30036/CD+DVD/#12+#17][HMV]

超絶人気HRバンドLinkin Parkの「Summer Sanitarium 2003(MetallicaやLimpBizkitらとの合同ツアー)」でのプレイを収録したライブ盤。11月のリリース時には売り切れで手に入らなかったのだが、生協の期間限定セールにてDVDとセットで3500円の所を20%オフで購入。(゚д゚)ウマーと思ったらHMVで海外盤通販したら2900円ぐらいであんまし得した訳じゃなかったり。

音楽は・・・正直このライブ盤を買ってまで聴く必要は無いなぁ。オリジナルアルバム(Hybrid theory、Reanimation、Meteora)に収録されたそのまんまの音を寸分違わないような演奏をライブ会場でやってるだけだから、聴いていても全然面白味を感じない。たまに歓声が入る事で「あーこれライブ盤だっけー」とか思う程度。特別力強いワケでも逆にライブではヘタレなワケでも無いので扱いに困る感じ。唯一褒めるべき点があるとしたらM8 Pushing Me AwayがReanimationヴァージョン(P5HNG ME A*WY)でプレイされてる事。最大の失敗点はDVDのM17 A Place For My Headを収録していない事。

とまぁCDの方は実にしょっぱかった訳ですが、DVDは大丈夫だったので一安心。基本的に収録されてる音源は同じっぽいんですが、その完璧なまでにオリジナル音源を再現しているのがむしろ良い方向に出て(わらい)70分の「リンキンPV」になってます。いや皮肉じゃなく、これはこれで凄く格好良い。やっつけな画面効果が入ったりせず曲数も17曲とCDより多く画質もかなり良い上にノーカットなんで、「音楽CD+DVD」ではなく「ライブDVD+オマケCD」のつもりで買うのが正解だと思う。ライブDVDにしては安いし。見所はM13 P5HNG ME A*WYで暇そうにしてるJoseph Hahnとライブアクトが終わってターンテーブル投げてるJoseph Hahn。唯一の失敗点はBreaking The Habitをプレイしなかった事。

彼等はCDでの面白さを極めてしまった感があるので、今度はライブでの面白さを追求してって欲しい。良いバンドなんだから。