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cd review "K"

梶浦由紀カジウラ・ユキ / Ballad, House

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瞳の欠片 / FictionJunction YUUKA [2004/VICL-35627/#4][Amazon]
テレビ東京系アニメ「MADLAX」の主題歌である「瞳の欠片」と作中使用曲「nowhere」を収録したマキシシングル。FictionJunctionとは梶浦由紀氏のプロジェクト名で、その梶浦由紀氏と言えば変名やプロジェクト名が多くて分かりにくいけどNoirの主題歌とか.hackの主題歌とかSEEDの主題歌とか作ってた人で、菅野よう子やI'veとは違ったタイプの根強いオタファンを持つコンポーサーだそうで。ちなみにおれはこのアニメ自体は一度も見たことないです。

M1 瞳の欠片はなんか酒井ミキオ氏が歌ったらもっと様になりそうな感じの哀愁系ソング。まぁ地味っちゃ地味な曲なんだけどよく聴くと使われてる音が多くて10回や20回繰り返しただけじゃ耳が飽きないのはこのテの曲にしては意外。ヴォーカルも変なクセが無くて抑えつつうまく哀愁漂わせてる辺りが女性声嫌いのおれでもすんなり聴けた要因か。M2 ヤンマーニは1曲目とうって変わって激しいギターリフと高速ベース・極端な低→高音ヴォーカルやら民俗音楽ばりの三味線音とかバックコーラスもあって随分にぎやかな曲。後半の歌詞がかぶってる辺りからラストへの盛り上がり方とかすごく良いし、アニメ本編を全く知らないからアレなんだけどガンアクションとかメインのアニメだったらM1なんかよりずっとOP映えする曲だとおもった(ジャケの女の人がトゥームレイダーしながら画面右に「主題歌〜」とか表示されてるイメージ)。M3・4はカラオケ。

梶浦由紀氏の音楽ってのをそんなに数聴いてないからあれだけど「obsession」とかこう言う曲の割合が高い人ならウケるのも納得だなぁ。面白い曲なので「ヤンマーニ」のネタが無かったとしてもそれなりに売れてそうなCDだと思った。

黒夢クロユメ / Rock

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KUROYUME 1994-1998 BEST OR WORST [1999/TOCT24738/2CD/#38][HMV]

世間一般には「黒夢」と言う単語を聞いただけで鼻で笑ってしまう人がいるみたいですが、名前とかヴィジュアルだけ見てイタタバンドとか思われるのはファンとしては不服。初期のアルバム(「まよえる百合達」とか)はあんまり知らないんだけど、中期から後期の曲はとても良い曲ばかりでイタタのかけらもありゃしませんよ!!とかこう、信者っぷりを発揮してみたり。

と推薦してみる黒夢さんのベストであるこのアルバム、待望のベストが発売されると同時期に活動休止宣言が出されてファンにとっては嬉しいやら悲しいやらだった覚えが。この人たちは活動休止前は基本的にライブばっか(年間百本とかザラ)やってて、全然メディア露出しなかったから非常にさびしい幕切れではありました。その辺の公式発表があったのが活動停止直前だっただけあって、最後のライブツアーの様子なんかをライブビデオになった「LIVE OR DIE」で見てると何とも言えない気持ちに・・・

収録曲は、大人しい曲がメインのSOFT DISCには初期から後期を満遍なく・名前どおりハードな曲ばかりを詰め込んだHARD DISCには中期から後期の曲をメインに選曲してあるので、黒夢の曲の有名どころは大半が網羅されてます(ただ、有名じゃない曲「Hysteria」とか「Drug People」とか入ってないけど)。そしてHARD DISC、つまりDisc2の最終曲、M21がライブ音源のFAKE STAR(ライブではオープニングチューンとして演奏される)ってのが実に泣ける。

※現在出回ってるこのアルバムはHARD DISCのM1 autism-自閉症-が削られてるようです。