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cd review "J"

Jaco Pastoriusジャコ・パストリアス / Fusion, Jazz, Bigband

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Jaco Pastorius [2000/EK 64977/#11][Amazon]
天才・神・超人・伝説など、ありとあらゆる褒められ系文句が接頭につくベーシスト、John Francis Anthony Pastorius 3世率いるフュージョンバンドの1stアルバム(パストリアス氏は87年に35歳で死去)。このCD盤は最近になって再販されたものなんだけど、これのオリジナルのLP盤が録音されたのは1976年だというから驚きですよ。ほんとうに、驚くほど色あせてない。

ところで、Fusion Jazzと言うジャンルに関しておれは全然詳しくなくて、せいぜい後輩のYくんから教えてもらったKyoto Jazz Massiveとか仙波清彦(カシオペアのドラムである神保彰氏は無茶苦茶好きだけど、曲をまともに聴いた事ないし)ぐらいしか聴いた事がなく、音楽知識を背景にジャコに関してあれこれ言えないのが実際の所なんだけど、じゃあなんでいきなりジャコなんだよと言えば、みんな大好きSquarepusherことTom Jenkinsonのベースさばきを褒め称える時にしょっちゅう「Jacoの再来だ!」と言う文言が使われるんですよ。ならジャコってどんなもんよ、と聴いてみたという流れ。

で、聴いてみたら確かにもの凄いことはもの凄いんだけど、ベースに触った事もないようなおれからするとピアノやドラムなども含めた曲構成が余りに上手いので「ベースに依存してる部分」の凄さは全然わかんなかったというのが正直なところ。一方トムさんの方はベースに触った事もないようなおれでもベースさばきの凄さが物凄い感じ取れることを考えたら、やっぱりビッグバンドでFusion Jazzやるときのベース、ソロでElectronicaやるときのベースじゃプライオリティみたいなのが全然違うわな。比べようが無い。

ただ圧倒的にトムよりジャコに凄さを感じるのは、最初のセンテンスに立ち返るんだけど一通り聴き終わってもまったく・完全に古臭さを感じ取る事がなかったことか。これは本当に凄い。30年も昔の音楽(邦楽で言えばGSが終わってフォークソングブームに入るころ、洋楽で言えばABBAがDancin' Queen歌ってたころ)であるはずなのに、今現在あるようなシンセドラムなんか無かったような時代なのに、楽器演奏だけでこれだけ激しい展開と表情豊かな音を繰り出してくるとは、科学技術なんてのは天才の前ではなんの意味もなさないっつうことですかスゲー!みたいな。聴いてて終始飽きさせないのは本当にすばらしく格好良いんだけど、このアルバムはFusion Jazzの中での傑作中の傑作との評価なのでこれを最初に聴いてしまったら次どうしようと言う問題が!

あと、M4 Kuru/Speak Like A Childを聴くとグランディア1を思い出してしまうおれはどうすれば良いですか。

Jaga Jazzistヤガ・ヤシスト / Electronica, Jazz

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A Livingroom Hush [2002/ZEN CD76/#10][Amazon]
おれのCD感想文ではおなじみの説明、生音エレクトロニカレーベル「Ninja Tune」の団体さんによる2ndアルバム(※正確には「2ndのUK盤」)。何が面白いってこのアーティストは団体も団体、総勢10人もメンバーがいてまるでスカパラ状態なくせに音が混在せずしっかり独立していていること(生音を使いながらもシンセ音源なみの豊かさがあるのはこの辺に端を発するんじゃなかろうか)だ。いやホント、よくこの人数でまとまりついてるよなぁと思う。

名前からしてNinja Tuneらしい音を期待して再生したらM1からジャズのかけらもない高速エレクトロニカを披露されて腰が抜けかけた。同レーベルのどのアーティストより前衛的で暴れ放題のこの音楽はここから一体どんな広がりを見せるのかと身構えたらM2以降、今度は同レーベルのどのアーティストより生音重視のジャズサウンドでこれまた驚いた。懐が広いと言うか落ち着き無くてんでバラバラな変化をするくせにしっかりまとまった音になってるのが凄い。そしてM7でM1ライクな激しい高速エレクトロニカに返り咲き、直後またサックスとフルートによるジャズサウンドに戻ると言う無茶苦茶っぷり。

聴き終わってみれば最初から最後までひっくるめて実に個性あるアーティスト(10人もいるのに!)。本当に変化に富みすぎていてしっかり音を耳で追ってたら何がどうなってるのか分からなくなるけど、このギリギリ実際いそうなジャズバンド風味なエレクトロニカは格好いいの一言で説明になりそうなぐらい格好いいので、どちらかと言うとエレクトロニカ好きよりドラムンベースとジャズの中間あたりが好きな人に電子音楽導入としておすすめしたい。

ちなみにPCへぶち込むと凄いMV(?)が観れる。

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The Stix [2003/BRZN81/#10][Amazon]
誰もが「ジャガ・ジャジスト」と読んでしまいがちだが、実は本国ノルウェー語では「ヤガ・ヤシスト」と発音する10人組の3rd国内盤(※リンク先はUK盤だけど収録曲は同じ)。フルアルバムと言う面では2ndになるのかも知れんけどその辺明るくないのでここ参照してください。

どんな音楽を作る人なのかはA Livingroom〜で感想を書いたから良いとして、前作から今作にかけて音の方向性に変化は見られないかんじ。そもそもやたら多くの楽器と音素を使う集団だから多少芸が細かくなった所で聞き分けるのも難しいんだけど、全体的に滑らかになった・さらに調和が取れた気がして、なにより「音の厚み」部分ではライブ感が更に増したと言うかより生音っぽさがより強調されたのに驚いた。前作も凄い演奏感があったのにあれ以上ライブ寄りになれたのかー、と。

曲は前作よろしく最初にデカイのを持ってきていて、M2 Dayは12"カットもされたんだけどとにかく流れを無視するかのごとくハイペース。ギターのメロディは切ないはずなのに追い立てるようなドラムとジャムセッションのように気ままなサックス、そこへさらにシンセの電子音が混ざってくるともう僅か3分の間にアルバム1枚聴いたぐらいの満腹感。使ってる楽器群もメロディ展開も格好良過ぎるのに間髪入れずM3 Another Dayへと続くなんて卑怯なまでにダディクール!

M4でM2から続いたハイペースの流れは一旦終わって、M5からは成分の8割ぐらいがJazzの流れに。やっぱり前作よりも抜け目が無くなってると言うか常にどの周波数域の楽器も鳴ってるような感じで隙が無い。M7でテナーサックス主体でテンポ早目の曲になって、M8 I Could Have Killed Him In The Sauna(彼をサウナで殺すことができた?)では怪しげなピアノ音の、スパイ映画かはたまた探偵ドラマBGMみたいなノリで始まり途中アコギ・ドラム→テナーサックス・ヴァイオリン→・・・と音が増えて行く所ではよくこんな曲展開を思いついたなぁと感心した。使ってる楽器は変わってないのに引き出しが多いとは、10人を束ねるリーダーが有能じゃないと出来ない芸当だよなー。M9・M10は減速せず徐々に音の幅を狭めて行って綺麗に終了。

かなり独特の音楽観を持ってるアーティストだと思うけどJazzライクな格好よさが好きな人には是非ともオススメしたい(前作は電子音楽入門と言ったけど、今作はジャンル関係なしに質の高いアルバムとしておすすめできる)。

Jetジェット / Rock

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Get Born(最強版)  [2004/WPZR-30056/CD+DVD/#14+#6][HMV]
絶対イギリスだと思ってたんだけどオーストラリア出身だった4人組ロックバンドの1stアルバム。みんなおなじみiPodのCMで使われてたアレなんだけど、こないだカラオケ行った時にこの人らの話題になってそう言えばまともに聴いた事ないなーと言うわけでCD探したら、なんかDVDついてる限定盤が通常盤と300円ぐらいしか値段変わらなかったからもんのすごい久しぶりに「洋楽の日本盤」(ようするに日本語オビ・日本語ライナーノーツがついてるやつ)を買うことに。

うおおおおおおビートルズかと思ったぞ!と書くとおれの音楽知識の底が知れてしまいそうだ。しかしこの人等が目指す美しい音楽の形は60-70年に夢見られたロックであってそれは即ちビートルズ、彼らは「現代のビートルズの曲」を作ろうとしてるんじゃなかろうかと思った。そう言う意味ではこの人たちがやってるのは幾万人もの人によって演り尽くされて色あせた古臭いロックなんだけど、おれは何度聴いても飽きないその古臭いロックが大好きだからすごく気に入った。ていうかこの音楽はロックじゃなくて「ロックンロール」なんだよな。時にメロディアスに語って時に失神しそうなほどシャウトし、手拍子が入ってタンバリンを打ち鳴らす、ようするに縦振動じゃなくてツイストを踊りたくなるゼー!みたいなロックしてロールする音楽。すばらしい。

付属のDVDを見た。海外公演はちゃんとロックンロールしてるんだけど03フジロックで撮ったAre you gonna be my girlライブ音源が客もメンバーもぜんぜん盛り上がってなかったのが泣ける。日本で爆発的に有名になったの宣伝で使われてからだし、フジロックなんか知らないアーティスト山ほど来るから仕方ないかなーと言うのは良いにしても、盛り上がってないなら無理に日本限定盤のDVDに映像入れなくてもいいじゃないかとか思った。まぁその辺は宣伝の曲ですとか秘蔵映像とか銘打ちたいレコード会社のアレなんだろうな。とりあえず三角ギターのひとがいつもAC/DCのTシャツ着てるのとかドラムが番長帽子被ってるのとか(ドラムの合間に鼻をふいてるとこ見てときめいちゃった)が気になったよ。

Joseph Nothingジョセフ・ナッシング / Electronica

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Dummy Variations [2002/RMZ005/#20][HMV]
04/05/14のSquarepusherライブにゲスト出演するとかのからみで先輩から借りて聴いてみた。・・・って、プロフィールを調べてみたらこの人Romzレーベル所属のバリバリ日本人、と言うかCOM.Aの実兄やんけー!なるほどM10で三味線の音とか入ってるワケだ。

Squarepusherのゲストとして参加するぐらいだから(ジャケもこれだし)さぞかしチキチキ鳴ってるんだろうなぁと予想しつつ聴いてみたんだけど、エレクトロニカはエレクトロニカなんだけど思ってたよりファニーの意味で面白い音楽だと思った。まぁ後から入った情報が多分に影響してると思うけどRomzらしい・子供っぽさが残るエレクトロニカと言うか、ポップでノリが良くかつ「うそ臭い」電子音(このへんがRomzらしい)だなぁと。

それでも全体を通して弟COM.Aのように理屈を感じさせるような曲が少なく、M6のような逆回しクラシックを無理矢理ドリルンにしたかんじの音楽や、優しくどこか懐かしいメロディ(M18のフレーズネタはゴミ収集車?M12もなんか地方民謡あたりの元ネタがありそう)とかもあって、エレクトロニカ(≒ドリルン)に分類されるアーティストにしては随分と聴きやすい・聴き疲れしないアーティストだと思った。

ところでM19 Spanking(ED GAIN Mix)のEd Gainはあのエド・ゲインなのだろうかー、と思ったらあっちはGeinだった。

Junkie XLジャンキー・エックスエル / House

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Radio JXL : a broadcast from the computer hell cabin [2003/RR83808/2CD/#28][Amazon]

Junkie XLことTom Holkenborgによる3rdオリジナルアルバム。この人は元々バンドメンでドラム叩いてたらしく音楽は作るが自分では歌わない人で、歌付きの曲は全てfeaturing〜の形で専門の人と組んでいる(それは曲ごとに違うのでGary NumanだったりRobert SmithだったりElvis Presleyだったりする)。曲ごとにボーカルが変わるので、曲間に変なクッションがあるのではないのにまるで本当にラジオでも聴いてるような感覚。コンセプトがラジオなだけに、ううむしてやられたと言う感じ。

3PMと銘打たれたDisc1は基本的にヴォーカル有りのアッパー曲で「もう昼時ではないけどまだ夕暮れでもない明るい時間」のノリが良い音楽。チューニングノイズからスタートしてM3のような朝系のブレイクビーツからノンストップで女性のバックコーラスが印象的なM4へと続き、Gary NumanをフィーチャーしたトランシーなM7、ちと古いがThe CureのRobert Smith(TSUNAMIのRobert Smitではない)が歌うブリティッシュポップなM8、元Public EnemyのChuckD(こんな人)が歌う、エフェクトと盛り上げ方が抜群に格好いいプログレのM10。そしてElvis Presleyをフィーチャーし、全く違和感無く見事に現代色・かつファンキーに仕立て上げたM14 A Little Less Conversation!!くぁー、たまんねー!!で、M17のラストで「Next broadcast in 3AM」でDisc2へと続く。

一方、3AMと銘打たれたDisc2はインストがメインで、「夜も更けてきたのでBGMに徹する感じ」のダウンテンポな音楽。出だしの4曲ぐらいは5分以内の曲ばかりだがM5を皮切りに一気に長さが8分を超え、中には12分にも及ぶ曲があったりと3PMとの毛色の違いがハッキリと出ている。M4やM7も好きなんだが、3AMでの特筆曲は何と言ってもSashaをフィーチャーし、ブレイクビーツのノリのいい生音とエピックトランス特有の爽やかさ(?)が合さって生まれた大傑作のM6 Breezer。最近トランス系のCDを聴いてなかったからか知らんが、このギターのメロディにはえらく感動した。そしてM11のラストで「Thanks for choosing(tuning?) radio JXL, will be back in 11hours」と繋げるこのぬかりなさ。

3PMは17曲で63分・3AMは11曲で73分(※US盤)だから合計2時間ぐらいあるんだが、それを上手いこと長いと感じさせないこの辺のペース配分は絶妙だなぁ。3PMに飽きたら3AMに・3AMが耳に残るようになったら3PMに、とやってたら一日中聴いていられる傑作アルバム。推薦盤。

Juno Reactorジュノ・リアクター / GoaTrance

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Shango [2000/UPCH-1167/#9][Amazon]
ジャケの顔とか雰囲気からソロだとばっかり思ってたら実は5人組だった!と言うJunoReactorの4thアルバム。この人等は打楽器系ゴアトランス(暗い・速い・トランシー・呪詛みたいなの)の大御所なんだけど、その楽曲中に和太鼓入れるわ日本語入れるわで物凄いニッポンフリークをアピールしてる事で有名らしい。多くの人にとって馴染みの無いアーティストでかつ馴染みのないジャンルだと思うけど、オタとしてはAnimatrixのスケボー少年(マトリロではネオに助けられた少年として出てくる)のエピソードで逃亡する時に流れてた音楽と言えばピンと来る人が居るかもしないし、居ないかもしれない。

そう言えば大昔に先輩の持ってきた日本公演のライブビデオ(これ)を見させてもらった事があったんだけど、会場は薄暗い屋外ステージで東南アジアのような太鼓が鳴り響く中でワラワラと踊ってるという怪しいの一言でしか言い表せない空気だったのを覚えてる。←ゴアトランスライブの究極形に近いともいえる

何曲かバラで聴くことはあってもアルバム単位でちゃんと聴いたのは初めてだったんだけど、全く雰囲気を狂わす事のない構成でまとまりがありつつも楽曲ごとに緩急がついてて非常に面白いアルバム。goa一辺倒で行くとすぐに飽きてしまうから緩急つけなきゃ「いけない」という見方もできなくはないんだけど、そんなネガティブな見方をしたとしてもM1やM4、M5の素晴らしさを疑うことは出来ないみたいな。一曲目こそメキシカンだけど(実際デスペラード2で使われてた)あとは全編通してインドとかアラブっぽい、しかしガムランとか東南アジア系とは違う音楽。ただ折角ここまで民俗音楽っぽさを醸し出せてるんだから全曲シームレスにすりゃ良かったんじゃないかなーとか思った。前半は繋がってる感じがするんだけど後半はちょっとブツ切りになっててもったいない。

1曲を聴き込む事もできるし、全体を聴き流す事もできるので幅広くおすすめできる一枚。

Justin Kingジャスティン・キング / Acoustic

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Le Bleu [2001/---/#19][justinking.com]
1年ほどまえに超絶アコギテクのビデオが話題になったけど誰もこの人の詳しいことを知らなくて、なんだなんだJustin Kingってだれだと探してみたら公式ページはあれどいわゆるAmazonやHMVなんかでCD販売しておらず気に入ったのに音源が手に入らない状態が続いてたんだけど、このまえ思い切って向こうさんが指定してるPaypalなる通販で買ってみた。オーダー受付完了のメールから実際ここ滋賀に届くまで大体20日ぐらいかかって、7月ごろAmazonのマーケットプレイスで海外へCDの通販頼んだときも丁度20日ぐらいだったからこれぐらいが平均か。

とてもとてもすばらしいアルバム。なんでこんなにすばらしいCDが一般流通してないのか分からんぐらいすばらしく、こうなったらおれが国内販売の代理店やってもいいぐらいすばらしい。ブラーバ。ここまですばらしいとひょっとしてこのテのジャンルの音楽をおれが全然知らないから「耳慣れてない」だけで、実は世の中にこう言うCDは一杯流通してるんじゃないかと疑ってしまった(実際どうなのかわかんないけど)。以下いろいろ感想書くけれどなにぶんこのジャンルは全然わかんないので実際に公式の試聴できいてもらうのが一番手っ取り早いとおもう。

基本的に弦楽器を使ったインスト曲だけで構成されていてJustin Kingのソロアルバムと言って間違いないんだけど、いくつかの曲によっては複数人・複数楽器が登場してたり、アンプラグドであるのを前提にしてはいるけど水の音入れたりいろんなことをやってるので「ギターソロ」ではないかんじ。M8の「amazing grace」とM13以外は全部オリジナルなんだけどこのオリジナル曲がなんというかすごく現代風のアコギで、うまいこと説明できないけどいわゆる村冶佳織やら押尾コータローとは違って新しい音楽のおもしろさをもってる。シンセサイザーなんかもちろんつかってないはずなんだけど、多くて4人・少ないと1人で演奏してるにしては多すぎる音とか、普段ロックやテクノばかり聴いてるおれには聴きなれない音だからーみたいなのもあわさって、印象としては荘厳なクラシックよりもむしろユーモアあふれる民俗音楽のようなイメージ。

19曲トータル63分構成なので一曲辺り3分と短いのがとても残念で、M4やM9なんかはもっともっと7分ぐらい聴いていたいのにすぐ終わってしまうはがゆさみたいなのもあるんだけど、全体的にすごくバリエーションに富んだ曲ばかりなのでこの切り替えの早さと言うか落ち着きのなさみたいなのが何度アルバムリピートかけても飽きさせないのに一役買ってるのかも。最後の最後M19だけ本人のヴォーカルが入っていてそれはすごく良いんだけど、それでかどうかは分からんけど歌に目覚めてしまったJustinさんはバンド活動に傾注していって、最近はよく分からないロックバンドのヴォーカルに変貌を遂げてしまった辺りが泣ける。

このアルバムのころは本当に良いので、入手するのが手間だけどとてもオススメ。ただ、アンプラグドかつアコギと言う性質上どうしても生音そのものの解像度が重要になってくるし、収録時のノイズはあるけどマスタリングの腕は良いからできればちゃんとした環境で聴くとさらに和めるかと。