前作Harvestから2年で発売されたDAの6枚目のオリジナルアルバム。こないだ先行シングルとしてcrash the windowと夕凪Unionがリリースされた時Yくんに聴かせてもらったんだけどどうもイマイチぱっとせず、なんかmorrowの辺りからDAがピンでやってる曲はつまらなくなってるなぁーとか、Harvestも良かったには良かったと言えるんだけどあれのラストは「サックリマコリー!」だし曲ごとの雰囲気がバラバラでシングル集みたいになってて期待より良くなかったんだけど、新アルバムはその辺の「コラボによる雰囲気のズレ」みたいなのが解消されて実に見事にイメージが固まってて非常に良かった。そう言えばDAのアルバムはviva laの頃から聴いてるけどCDを新品で買うのはこれが初めてだ。周りに持ってる人が何人もいるから全部借り物で済ませてて、今回も買うかどうかで迷ってる時すでにYくんが買ってたのでそれ借りりゃよかったんだけど、彼の評価が中々良いみたいだったんでえいやあと。
上で書いちゃった通りとても統一感のあるアルバムに仕上がっており前回のような寄せ集め感はまったく感じられない。なんとなくスペインっぽいって言うと失笑モノの表現なんだけど、オープニングチューンであるM2 Los Lobosでこれでもかってぐらい盛り上がるクラップ(タップ?)とフラメンコギターを聴いたら一気にRio de Emocionが描くスペインっぽい世界に引き込まれてしまう感じ。メランコリックと言う言葉を使うとなんか分かりづらいので、つまり今作のコンセプトは「哀愁」だからフロアで騒ぐ系のパーティーチューンはないんだけど、M7やM11のようにラテンの血が騒ぐ激しい曲だったりLily of〜やHarvestにおけるそれらの表題曲のようなポジションのM13とか、ちゃんとアルバムコンセプトの枠内に納まってるんだけどそれぞれが非常にユニークではっきりしており、この辺のバランス感覚は見事。毎度恒例のヒドゥントラックも良かったし。
先行シングルで発売された曲があんましキャッチーじゃなくて心配してたんだけど何の事はなく、全体通して聴くイメージが固まれば一曲の重みがズシリとくるナンバーとして消化できるから不思議だ。あとこのアルバムは15時ぐらいからスタートして次の夜明けまでをイメージして作られてんじゃないかなと思った。M6 夕凪Union→M13 朝凪Revivalのようにタイトルがもう象徴的に時系列を表してるってのもあるんだけど、曲の雰囲気とか歌詞なんかを見るとM8辺りで日付が変わってそっからいわゆる深夜の熱狂を経由してゆるやかに徹夜明けの朝方テンションに移っていくイメージ。んー、すばらしい。
そう言えばリーフレット綴じ込みで入ってるビラによると今回のツアーはXbox360 presentsとか書いてあって、DAオフィシャル(
http://dragonash.co.jp/)で調べたらライブ情報のとこに「特別協賛」でしっかりリンクまで貼ってあってますます首をかしげた。うむむ、両者の間に一体なんの関係が?と思ったら、実は過去にも
Xboxロンチ直後にDAのイベントに試遊台置いたりしてて「何の関係」どころの話じゃなかったようで。と言うことは、今回のツアー開始は10/27のZeppTokyoからなんだけど360の試遊台とか置いたりするつもりなんだろう。ウタダだってに任天堂のCMやってるんだし、どうせならTVCMにkj使ってみるとかしてもいいんじゃないかと思ったけど本人がテレビ嫌いだから無理か。