-
cd review "B"

Bennie Kベニー・ケイ / Pops, HipHop

-

サンライズ(DVD付き) [2004/FLCF-4022/CD+DVD/#3+#2][Amazon]
んあー!試聴したならともかく、テレビやらラジオやら有線やらその辺で聴いたワンフレーズを気に入って買うCDの買い方はしちゃいけないと思ってるんだけど、どうしてもどうしても気になってたのでAmazonの割引券もあったしうっかり買ってしまった。ぬー、そもそも女性ヴォーカルのシングルを買うなんて初めてじゃないのかおれ!とか激しく動揺してるのは置いといて、留学先のメリケンで知り合った日本人二人によるラップだったりR&BだったりポップスだったりするBennie Kの8thシングル。グループ名の「Bennie K」ってのは京都にある五条大橋の国1中央分離帯の弁慶を見て決めたとか。

表題曲のM1目当てで買ったんだけどこれぐらいキャッチーだとさすがに買わざるを得ないっつうか、以前「さくらんぼ/大塚愛」で突破しそうなとこまで行ったんだけど結局最後の一線を越えることは無かったおれ突き動かしラインに達してしまったみたいな。最近はどんなメディアでもこの曲を聴くことができるし公式でも試聴できるからあんまし曲解説する意味無さそうだけど、M1はくどくない今風J-POPと日本人にしてはやたらと格好良いラップがあわさった疾走系チューン。M2とM3はいわゆる「邦人R&B」にしてはかなり聴きやすいんだけどあんまし面白味はなく、DVDにMVとともに収録されてる「オアシス」は「サンライズ」ほどじゃないけど疾走感のある爽やかなナンバーで、雰囲気はSURRENDERの頃のケミブラみたいな70年代ポップアート映像が見事にマッチしていてでBGVとして流してたらいつでも休日気分になれそう。

つうかこの人たちのMVはどちらも邦人にしては物凄くアメリカンなにおいがすると言うか、もちろんありきたりな手法も使ってるんだけど、「サンライズ」はセオリーに沿ってないカメラワークとか無茶苦茶な合成を駆使して画がまったく止まらないのが「それだけで買う」とまでは及ばないにしても随分おもしろかった。

Brendaブレンダ / Soul, House

-

Powder Snow [2001/KICM4006/#4][Amazon]
エロゲーブランド「Leaf」から1998年に発売されたゲーム「White Album」のエンディングテーマだった同名曲を外人さんが英語で歌った「Powder Snow -English ver-」と、同ブランドのPCソフト「To Heart」のエンディングテーマ「I Believe -新しい予感-」を同じく英語版で歌った2曲が収録されたシングル。原作ゲーム自体ははイマイチ好きとも嫌いともつかない中途半端な印象だったんだけど、作中で流れる歌(※White Albumはアイドルの話なので歌とシナリオのからみなんかがある)だけはひどく印象に残っていて、このCDのことは知らなかったんだけどC66にあわせて東京へ行った時niezoくんに大プッシュされたので購入した。

このBrendaって人のことは全然知らないんだけどネイティブな人らしく英語の発音に無理がないと言うかこれだけを原作原曲を知らない人が単品で聴いたら普通に英詩の歌なんじゃないかと思うぐらいちゃんと出来てて、あと元々作中ではクリスマスソングとして流れたんだけどちゃんとそれらしさを残しつつ「暖かい部屋で聴けそう」なアレンジもされてて、あんまし「なんでこのCDを出したのか」は分からんけどかと言ってやっつけ仕事ではないなぁと言うあたりの感想を持った。ただ、この天使にラブソングをばりの黒人ソウルシンガーが熱唱しました系の歌と言うかヴォーカルのパワーがやたらと強い音楽ってのはどうにもむずかゆくて、歌い手の技量はそりゃもう原曲のほうが断然へたれなんだろうけどあの適度な強弱と「粉雪のようなあなたは〜」あたりの盛り上がりが大好きなおれとしては昔の方が良く印象にのこってるかなー。

M2 I BelieveはTo Heartのエンディング曲リメイクなんだけど、どうやらおれはこの曲をまったく覚えてないらしくいくら聴いても全然パッと出てこなかった。おれはゲーム自体の評価はすごい勢いでTH>WAなんだけど、前者の音楽なんか全然覚えてなくて思い返した時どのキャラがーとかどのシーンがーとかばっかり出てくるのに対して、WAは思い返した時一部ストーリーも思い出せるけど殆どOPやEDなんかの作中音楽のことばっかり出てくるあたりの温度差と言うか、多分プレイしてた頃は全然そんなこと考えずに遊んでたと思うんだけど思い出は極端になってておもしろい。この曲はPowder SnowのカップリングだからかアレンジもM1の「クリスマスの暖かい室内」に準拠するかんじで作ってあって随分完成されてるんだけど、そんなに目立って面白いところはないかんじ(原曲わかんないから普通の曲としか思えない)か。

Bryan Adamsブライアン・アダムス / Rock

-

On A Day Like Today [1998/5410162/#14][HMV]

"アメリカンロックの王道を行くカナダ人"とはHMVの評だけど、確かな王道ロックを地で行ってかれこれ20年以上になるブライアン10枚目のアルバム。あんまし買う気は無かったんだけど中古CD屋で900円だったから購入。

ブライアン・アダムスと言えばEpic Tranceアーティストの大御所であるChicaneの楽曲に歌を入れてる人(「Don't Give Up」なんかがそう)で、このアルバムの購入動機はChicaneがリミクスした名曲「Cloud Number Nine」のオリジナルを聴くためだけだったんだけど、普通の曲も意外と「聴ける」(俺は普通の洋ロックが嫌いなんだけど)ロックアルバムで儲けモノだった。流石にもう10枚目のアルバムだけあって14曲のどれもが完成度の高い曲ばかりなんだけど、ChicaneファンからBAの音楽聴き始めた身としては何と言ってもTr.7を贔屓目に見てしまう。やっぱりこの曲が一番だなぁ。しかしChicaneにしろBTにしろ、何かしらエピトランスにリミックスすると元のアーティストのファンから煙たがられるのが辛い所か。

因みにUS盤だと、今作で三番目ぐらいに良い曲の「Tr.14 lie to me」が入っておらず曲数自体ヨーロッパ盤より一曲少ないので注意。国内盤はTr.15にHey Babyとか言う曲が入ってるけど、買うならヨーロッパ盤の「On A Day Like Today+1」にすればChicaneのリミクスも入ってて完璧。ブライアンの他の曲で良いのはKids Wanna RockとかSummer of '69とか、って前者はNicotinの、後者はNOFXのカヴァーを聴いて知ったと言う罠があったり・・・ネタにされやすい人なのかな。


B'zビーズ / Rock, Pops

-

B'z the best Pleasure & Treasure [1998/BMCR7024/#15][HMV]

日本のミュージックシーンを語る上でB'zの存在がマスト、なのかどうかは知らないけど過去にあるB'zの名曲を二枚のアルバムに(後者はファン投票により)収めただけあって聴き応え十分なアルバム。 俺の音楽生活の第一歩だった事を理由に推薦盤に入れたと言うのは否定出来ないが、それを差っ引いても非常に質の高いアルバムに仕上がっていると思う。

B'zと言うアーティストは各アルバムに二三曲(・∀・)イイ!曲があるからCD買い難いと思ってる俺と同類の人にもお勧め。個人的にはRiskyとかIn the Lifeなんかも好きなんだけど、強いてどれかと挙げるならベスト盤かなーと。

個人的には「Wonderful Oppotunity(In the Life収録、試聴可)」がベストに入らなかったのが残念でならない。Tresureの収録曲投票の時にこの曲に投票したんだけどなぁ。