昭和37年2月(1962.2)に廃止された”ありし日の草軽電鉄”です

草軽電鉄のページ 1 (廃線)


   草津温泉駅にて
昭和35年か36年の夏頃だったように思います(記憶が定かではありません)。
志賀高原の熊の湯から、横手山、白根山を通って、草津へ徒歩で一人旅をし、
翌朝、草津から軽井沢へ移動したときに、この”草軽電鉄”に乗りました。
ガタゴトと揺れる小さな客車の車窓からは、浅間高原の美しい風景が次から次へと
展開しました。列車は左右にカーブを描きながら、下り勾配をそこそこの速度で走った
ように思います。しばらく走ると雄大な浅間山が雲間に姿を現し、その美しさに思わず
感嘆の声を上げました。

やがて列車は上州三原に到着し、草軽電鉄に別れを告げることになりましたが、
最初で最後の草軽電鉄の旅にある種の感慨を抱いたことを、35〜6年経った今でも
記憶しています。
軌道幅はナローでした。ナローの列車を見たのは初めてでしたが、非常に小さかった
ことと、廃線まじかでかなり薄汚れていたこと、こんな小さくて可愛い電車があった
のかというのが当時の印象でした。
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この当時もすでに廃線寸前だったので、後々への記録にと思って数枚撮りました。
これらの写真は、ミノルタ16Pという超小型カメラでスライド撮影をしましたが、
サイズ(16mm film を使用)が小さいうえに露出もかなりアンダーだったので修正をした
ことと、またアンスコカラーの内式フィルムによる経年変化のため変色が相当はげしいので、
見るに堪えない写真ですがご容赦下さい。
電気機関車+客車1+貨車1 の混合列車でした。






草津温泉駅にて、デキ12型機関車とホハ30型客車


実際に草軽電鉄に乗車したことを
証明出来る唯一の写真です。
車窓左側(東側)の風景です。
高原列車の情景を味わいました。
正面方向が浅間山です。中央にこれ
から下っていく軌道が見えます。


 

 撮影に使用した、ミノルタ製超小型16mmカメラ
 フィルムは16mm映画用の片穴フィルムを使用
 このマガジンにはKODAK Plus−X 白黒フィルム
 が入っている。


東京都世田谷区にお住まいの芦原弘幸さんから提供していただきました。
芦原さんのメールは次のように書かれています。

「昔、私の家に間借りしていた国鉄の乗務員の人がいました。
その人は機関車の運転手をしていた人であちこちに連れていって
もらいました。
またEF58の運転席にも乗せてもらったことがあります。
当時は国鉄、私鉄、バスにもすべて無料で乗れるパスカードを
持っていたようです。
その人からの今年の年賀状で草軽電車に乗ったとき写真が貼ってありました。
たぶん私が3〜5才だと思います。
私の記憶の一番古いところにやっと入っているくらいの淡い記憶です。
これもウッスラとした記憶ですが運転手が直径30センチ位のワッカを
持っていて誰かに渡したり貰ったりしながら走っていた記憶があります。
添付ファイルにそのを記念写真を付けました。」


非常に鮮明で貴重な写真を提供していただき有難うございました。


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