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 わたしの専門は《表象文化》研究です長年,日本の文学を勉強してきました.それをふまえたうえで,ここ15年ほどはあたらしい分野に挑んでいます.ヨーロッパの文化や文学,絵画,そして日本のマンガやアニメ,歌やドラマ,映画といったサブカルチャーの領域です.これら表現体(テクスト)を文化的事象=《表象文化》としてとらえ,ひろい視野から分析し,時代的・社会的な価値や意義を独自の視点で批評しています.現在,もっとも傾注している研究対象は西洋近代絵画です.

 趣味嗜好
 おおげさにいえば,コーヒーを飲むたびに生きててよかったと実感します(笑)
 とくにブラジルとマンデリンは苦くまろやかで,その深く濃厚な味わいがたまりません.そのほかに甲殻類アレルギーであまり食べられないんですけど,エビが大好物です.つい先日,数年ぶりにエビフライを食べ,これでもう死んでもいいと思いました(笑).好きなものはまだまだあります.和洋菓子,豆(エンドウ豆,黒豆,あずき,ひよこ豆,とら豆などなど),シャンペン,犬と猫と小鳥,そして笑顔です.
 いっぽう,刺身,醸造酢,酒,冬,虫,爬虫類が苦手です.下戸なんですけど,シャンペンは特別です.ただし,飲んだらダウンします(汗)
 趣味はいまでは研究対象になっているものもありますけど,音楽に美術,映画,写真,パソコン,そして旅行(旅行については過去形になってます)です.くわしくは以下のとおり.
音 楽
美 術
 クラシック音楽は特別な存在です.もう45年のつきあいですから.たぶん中学時代に聴いたカール・ベーム指揮するベートーヴェンの交響曲第8番あたりで,クラシックにめざめた気がします.通信販売されていたグラモフォンの交響曲選集を父に買ってもらったときは,うれしくてうれしくて天にも昇らん心地でした.
 高校時代には,バイト代をつぎ込んで15000円以上もするアルヒーフのバッハ・カンタータ集を買い,聴きたおしました.大学時代は食事を抜いて金を貯め,レコードを買いあさりましたし,クラシックにかぎらずさまざまなジャンルの音楽を聴きまくりました.わたしの音楽知識の大半はこの時代に蓄積されたものです.
 あれから45年がすぎ,いまもやはりベートーヴェンが最愛です.数年まえから,高校時代に熱狂していたブルックナーやマーラー,モーツァルトをやたら聴いています.
 高校時代は絵とデザインの勉強をしていたのですけど,外光派の黒田清輝がお気に入りでミケランジェロやラファエロもわりと好き,そんな程度でした.ところが,東京で国立西洋美術館・松方コレクションのエル・グレコとブールデルの作品と出会って,西洋美術のとりこになりました.
 大学時代は京都や大阪,奈良で開催されたほとんどの美術展へ出かけ絵画や彫刻にふれました.ことに19世紀フランスの印象派モネの《睡蓮》シリーズに感動し,新古典主義の画家アングルの《泉》に恋をし,友人の影響で抽象絵画のクレーやカンディンスキーに出会い,魅了されました.
 近年は「現代絵画の父」マネと「幸福の画家」ルノワール,そして17世紀スペインの巨匠,「画家のなかの画家」(マネのことば)ベラスケスにぞっこんです.
映 画
写 真
 監督では,小津安二郎を筆頭に溝口健二,黒澤明,ウィリアム・ワイラー,ビリー・ワイルダー,チャールズ・チャップリン,アルフレッド・ヒッチコック,ルネ・クレマン,ヴィットリオ・デ・シーカ,ビリー・ワイルダー,クリント・イーストウッド,ジュゼッペ・トルナトーレ,ラッセ・ハルストレム,メル・ギブソン,デヴィッド・フィンチャー,クリストファー・ノーランなど偉大な巨匠たちの作品を愛してます.
 俳優はきら星のようにステキな名優がいて,ご贔屓を列挙しはじめたらキリがありません.それでもやはり,このふたりをあげておきます.名作『ローマの休日』でも共演していた,グレゴリー・ペックとオードリー・ヘップバーンです.オードリーはわが永遠の心の恋人.『ローマの休日』に胸を熱くし,『シャレード』に心躍らせ,『いつも二人で』に人生を思い,ムーンリバー♪ に涙します(最近は,フランスの女優メラニー・ロランの清潔感あふれる美しさにも魅了されています).
 ヘタの横好きで,高校時代から親父の一眼レフ・カメラをいじって遊んでいました.むかしのとくに白黒映画がそうであるように,銀塩フィルム独特の味わいはすばらしいものですね.自分で現像,焼きつけまでやったこともあります.けれど,パソコンとデジタル・カメラの時代となり,ヨーロッパで撮りまくった膨大なネガは冷蔵庫で眠っています.
 最近はフィルムとは縁がありません.デジカメばかりです.2000年ころだったか,小ささとかわいさに惹かれて買ったCanonの初代IXYにはじまり,現在使っているSONY製で5台目になります.ミラーのない一眼カメラと呼ばれる機種は,なかなかステキな絵が撮れます.デジタル・フォトは現像の必要がないので安上がりで,しかも手軽ですね.プリンタで出力すれば,十分なクオリティの画質が得られます.カメラ女子の登場も納得できます.
旅 行
パソコン
 ヨーロッパ,とくに南欧のイタリアが最愛です.90年代は毎年のように訪れていました.デヴィッド・リーン監督の名作『旅情』(1955)で有名になったベネツィアでは,キャサリン・ヘプバーンよろしくサンマルコ広場のカフェに座るともう旅情で胸があふれ,感動に満たされます.フィレンツェの美しさはアカデミア美術館のダビデ像とともに永遠ですし,静謐なコモは憧れの地でもあります.カプリやシチリアにいたっては,もはや故郷の気分というほかありません(笑)
 でも,最近はフランス,とりわけパリがひたすら愛しくてならないです.マネの故郷であり,多くの偉大な芸術家たちが憧れ,活躍した近代芸術の首都です.久しぶりに街を味わい,絵画や彫刻で心を愛撫されたい.まずはオルセーとルーヴルの2大美術館へ行き,パサージュも散策したいですね!
 J-DOS,DOS/V,Windows系,OS/2,UNIX系とわたり歩いてきました.パソコン通信時代には,IBMフォーラムをはじめとして複数のフォーラムで活躍してもいました.
 現在メインで使っているOSは,Windows 10です.また,Linuxの elementary OSやVoyager Xでも遊んでいますし,数年まえからはアップルの iMacや Mac Book Air,iPad mini,iPod Touchも使うようになりました.トラックパッドをつかった指による操作は快適ですね.ただしタッチスクリーンは便利だけど,肩に負担がかかるので好きではありません.偉大なジョブスがパソコンに採用しなかった理由が実感できます.
 現在のメインマシンは iMac 27 Retina 5Kです.さすが 高解像度の5Kだけあって,圧倒的な表示性能にはただただ舌を巻くばかりです.
氏 名
元田 與市/もとだ よいち
職 階
兵庫県立大学名誉教授
所 属
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研究室
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研究領域
表象文化
座右の銘
努力,向上心
音盤ひとりごと
#13 グラマラスな旋律
 高校を卒業するころ,グリーグ(1843-1907)のヴァイオリン・ソナタ第3番をよく聴いた.西欧的に洗練されていない独特のメロディとリズム――民族臭が気に入っていたのだろう.だが,ヴァイオリン・ソナタというものに魅了されたのはフランク(1822-90)の作品に出会って以降だ.
 グリーグのそれと違ってフランク作品は快楽主義的というか官能的というか,艶やかでグラマラスな旋律の宝庫だ.ヴァイオリンという楽器の魅力をここまで実感させる音楽はそれまでの聴体験にはなかった.ヴァイオリン・ソナタにたいする認識が変革された.
 いまだにヴァイオリン・ソナタでなにが好きか,と問われれば,迷うことなく真っ先にこの曲をあげる.もっとも,ブラームス作品は別格だけれど…….推薦盤はミンツ&ブロンフマンにしよう.恐るべきテクニック,いやそれよりも両者の奏でる官能的というしかない音色に正体をなくしてしまう.

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