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マネ《鉄道》

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同《カフェ = コンセール》

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近代の都市と個人 |
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19世紀フランス社会をとりあげ,芸術と画家をとおして近代化がつくりあげた大都市と個人の問題にせまります. |
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講義内容
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大革命後の19世紀フランスといえば,7月革命,2月革命,第二帝政,さらには普仏戦争をへて第三共和政へと移行する激動の時代です.この間にパリ大改造を筆頭に着実に進行した近代化がうみだした大都市と都市民は,近代都市がかかえる諸問題を考えるかっこうの材料となります.講義では近代美術史に巨大な足跡を残したフランスの前衛画家エドゥアール・マネを視点化して,かれの作品,およびレアリスムや印象派画家の作品を視覚資料によって具体的に検証しながら,近代都市と個人の問題を社会文化史的な分析ときりむすびつつあきらかにしていきます.受講者には古今のさまざまな作品を鑑賞・体験してもらいます.
1.導入
2.モダン・パリの顔
3.都市をまなざす画家
4.窓とバルコニー・グリル
5.カイユボットとマネ
6.光にとろけるパリ
7.カフェとオペラ座
8.現代のバベルの塔
9.マネのパリ
10.パリは燃えている
11.内戦の衝撃
12.ちぐはぐな母娘
13.画家はサン=ラザール駅をめざす
14.マネと〈パリ愛〉
15.まとめ
授業形態:講義形式
テキスト:元田與市『マネ◎パリ愛とふしぎの絵画―19世紀アヴァンギャルドを読み解く3つの鍵』
青山社.
授業時に販売します。プリントも配布します.
参考文献:ケネス・クラーク『ザ・ヌード 裸体芸術論 理想的形態の研究』美術出版社.
三浦篤『近代芸術家の表象』東京大学出版会,など.
前者は書写の,後者は新在家の学術情報館に蔵書があります.
評価方法:レポートと平常点(授業態度,質問にたいする対応など)によって評価します.
欠席を4回(無断欠席の場合は3回)以上すると単位は出せません.
病気や公欠などの場合は配慮します.
開講場所:新在家キャンパス/F101教室
開講日時:火曜日/2限目(10:40-12:10) |
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