天台宗霊應山慈音院

随想

   住職独り言

日々の法務や世の中の出来事への想いや願いを考えつくまま、日記風に書き綴ります。御一読下さい。

2013年
明けましておめでとうございます(1月1日)
   昨年は皆さんにとってどんな年でしたか? これまで私たちは、日々生活の中で、日本人としての誇りを実感することが多くありました。しかし、勢いのあった時の日本を知っている人は、特に近年寂しくはがゆい思いをされていることが多いのではないでしょうか。遅々として進まない災害復興、デフレ脱却のできない日本の経済、胆力をもって進めることのできない日本外交、考えることのできない命を粗末にした事件の多発、取り上げてみればきりがありません。しかし、一方ではオリンピックでの日本人の活躍、山中教授のノーベル賞受賞など世界に誇れることはまだまだ多くあります。今この時にこそ、私たち一人一人が自信をもって自分のいる場所で、一生懸命に生きること(かがやくこと)を考えてみたものです。一人一人の努力が積み重なって輝きのある日本が再び生まれてくるのです。伝教大師のことばにある「一隅を照す」とはそうした生き方を指すのです。   
2011年
東北・関東大地震に思う(3月18日) 東北・関東大地震により多くの尊い命が失われ、その被害は想像を絶するものがあります。 また、その上に福島原子力発電所の事故が発生して、その対応は困難を極めています。 こうした状況がリアルタイムで報道され、その中で、人命救助に家族の安否も分からないまま、自身の危険も返りみず、救助に当たる人々、ライフラインの復旧に日夜を分かたず従事する人々、全国各地で被災者の支援活動に携わる人々などの姿に心をうたれます。 また、中学生や高校生が自分の学校で、お年寄りや身体の不自由な人々に寄り添う姿などから、他人を思いやる若く純粋な心に感動を覚えます。 被災地の救援や支援に関わるこれらの人々の行いは、「己を忘れて他の人のために尽くす」という、伝教大師の教えそのものの姿です。まさに、窮地に立った時にこそ、その人の心の有り様が形になって表れるといいますが、この大災害の中で、日本の人々が見せるすばらしい他人への思いやりの心に、復興と将来への心強いものを感じます。 この時に、私たちは他を思いやる心や、人と人との絆の大切さを心に深く刻みたいものです。 この地震により犠牲になられた方々のご冥福をお祈りすると同時に、被災者の皆々様に心からお見舞いを申し上げ、一日も早い復興を祈念します。
2009年
新しい年(1月1日) 新しい年の明けは、周りのものすべてが新しく生まれ変わったような印象を受け、新鮮な気持ちにさせてくれます。今、真っ白なキャンバスが目の前に置かれています。このキャンバスにどのような絵を描くかは人それぞれによりますが、命を大切にし、感謝の気持ちを持って、絵を描いてもらいたいものです。
2008年
深まる秋(10月31日) 木々の葉が色付き始め、冬の足音がすぐ近くまで近づいています。明日から11月、季節の速い移り変わりとともに、時間も駆け足で過ぎてゆきます。あわただしい毎日、それに輪をかけるように、びっくりするニュースが飛び込んできます。人々はゆったりとした時の流れを求めつつも、現実に翻弄されている毎日です。こうした時こそ生きている今をしっかり見つめ、大切にしたいものです。
2008年
リニューアルしたホームページ完成(10月2日) 念願の慈音院ホームページをリニューアルしやっとアップロードしました。今までのページよりも一段と洗練されたものとなったと自己満足。お便りをお待ちしています。  
2008年
石畳参道完成(9月30日) 砂利が敷かれていて歩きづらかた境内に石畳の参道が完成、参詣者も足をとられることなく、本堂へお越しいたくことができるようになった。ただただ、区民の方々の御理解と御尽力に感謝。