8月11日(水)  晴れ後、 ホワイトアウト・小雨

      
  
朝4時前、起床。
  朝4時半、約束の通りにテント泊りしていた石田さんと会った。すぐ出発しょうと思ったけど、まだ暗いので少し明るくなるまで
  待った。5時前、少し明るくなってきたので、出発した。ここからは難門の岩稜縦走だ。
  私は先頭で「よしっ出発だ。行こう!!」と岩場に入ったら、3メートル下までに滑落してしまった。頭に打ったけど、
  登山ヘルメットのお陰で助かった。ケガもない。良かった!良かった! 浮き石に踏んだせいで滑落したんでした。
  恐怖のルンゼ状を下降して、名所の「大キャレット」に入った。


           
           〜恐怖のルンゼ状場〜                    〜昨日出会った石田夫婦〜

    (ルンゼ状を下降する人が見える。真中に白い部分)


   やせた岩稜が連続。滝谷側は絶壁!ひとつ間違えたら、もう助からない。
   長谷川ピークという岩稜はナイフリッシの稜線が連続。対向者とお互いゆずりあわないと通らない。
   飛騨泣きという岩稜は最難門の岩場だ。いや2番目かな。その時、小雨が降ってきた。岩場が濡れててスリップに
   注意しながら、登っていた。ひとつスリップしたら命が落す事になる。
   北穂高岳下の岩稜がひどい!垂直岩壁もあり、長い鎖・ボロ〜イはしごもあり、集中しないと登られなくなる。
   色々難門があって、写真を撮る暇もなかった。
   昼前、北穂高岳のすぐそこにある北穂高岳小屋に到着した。ほっ。。。。。石田さんの手作りラーメンを食べてもらった。
   おいしかった。ありがとうね。午後1時半、小屋を出て北穂高岳頂上(3106m)に立った。
   ここで、石田さんと別れる事になる。せっかく出会ったのに惜しいですが、また会える事をお互いに信じている。
   石田さんは涸沢岳を超えて穂高山荘に向かう。私達は涸沢に下りる。あと1日あれば、前穂高岳まで行けたと
   惜しく思ったけど、危険のいっぱい岩稜から無事に登れて何より嬉しいと思ってる。来年も登るから待ってろ!!
   ゆっくり下降しながら、午後5時すぎ、涸沢小屋に到着した。
   登山時間 : 13時間


     
             〜大キャレットと北穂高岳〜                        〜大キャレット前にて〜


     
           〜北穂高岳下の垂直岩壁〜                     〜北穂高岳頂上(3106m)にて〜





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