進学するか浪人するか。
 それを決定する際に、
 大きく分けて2つの要素が絡んできます。

  1,家族が浪人を許してくれるか。
  2,浪人して本当に成績が上がるか。


 1については家族とよく相談するしかありません。
 家庭の事情に依るので一概には言えませんが、おそらく
 「折角合格できた大学があるのだから、そこに行って欲しい」
 と思う親が多いのではないでしょうか。
 受験料も払わされたことを抜きにしても、
 親は子に「受験に対するの覚悟」を求めているはずです。


 2については今の時期からは判断が難しいのですが、
 以下に当てはまる状況があるならば、成績は伸びやすいと思います。

  A,不合格という結果を非常に悔しく思う。
  B,理科・社会が苦手だ。
  C,高校三年生の2学期から成績が伸び始めた。
  D,どうしても入りたい大学、学科がある。
  E,友達の大半が浪人するつもりと言っている。

 逆に、数学や英語が苦手な人は、まず成績向上不可能です。
 目標がない人も、浪人したところで勉強するのは5月くらいまで。
 夏休みは2ヶ月間フルにエンジョイすることでしょう。
 また、浪人中は虚無感と焦燥感に襲われがちです。
 友達に浪人生が多いと結構励みになります。
 ネガティブシンキングですが、意外と重要です。


 文系であろうと理系であろうとあまり状況は変わりませんが、
 確かに私立の理系学部は授業料が高いです。
 仕方ないんですけどね、人がいればなんとかなる文系とは違い、
 理系は設備が必要ですから。
 比べて、国公立なら一律授業料年間50万円です。
 私立だと年間授業料1000万円と言われている医学部でさえも、
 国公立だと50万円です。
 全くもって税金様々ですね。
 こういう事情が皮肉なことに、
 「私立の理系」が軽んじられてしまう結果を生み出しています。


 恥を忍んで、個人的なケースを語らせて頂きますと、
 私は現役時代、大学受験に失敗しました。
 そして私は浪人という選択を取りました。
 もちろん結果が悔しくて、
 自分を落とした大学よりもずっといい大学に行って、
 見返してやる!と思ったのもありますが、
 私の周囲の人々の80%が浪人したので、
 悩んだという記憶がありません。

 そして、私は幸運にも現役に受けた大学よりも
 入りにくいとされる大学へ合格できました。
 しかし、浪人して成績が上がった人は、私を含めてわずか20%です。
 残りの80%は現状維持ないし低下現象でした。


 どうしても無責任になってしまうので、
 私には、進学すべきか浪人するべきか、
 その直接的な答えを忠告することはできません。
 しかし、私の経験が決断の材料になればと思いまして、
 以上のような長文を語らせて頂きました。

文責:伽那ノ光