2
アプローチ
西の湖 自立の家
県指定2510400274
福祉型短期入所サービス
単独型短期入所事業所
nishinoko jiritsu no ie
since 2017 april
▽ 2018
▼ 2019
▽ 2020
▶ 2021
未来へ"つなげる"家
for self reliance
 とまり木の設立のきっかけは、「声」です。それを聴き受けとめたのは、特別支援学校で教員をしていた人、障がい者作業所の所長や職員をしている人でした。「声」には「願い」や「想い」がたくさん入っていました。
 「声」を発したのは、障がい者の方やそのご家族で、障がいを持つ自分の子供や家族の将来を想うものでした。設立に関わったメンバーは、日々その声に接し、応える方法がないかを模索していき、「声」を発した方と「想い」を重ねていきました。そして、その声に応えるためのアプローチとして「西の湖 自立の家」を作りました。とまり木と西の湖自立の家は同じ想いのもとにでき、同じ声に応えるための目的を持っています。
 「西の湖 自立の家」は、法定外の「宿泊体験・宿泊体験チャレンジ事業」の一歩踏み込んだステップにあり、本格的に「将来の生活をしていくための力」を育むためのチャレンジを行う場所となっています。そのため障害者総合支援法に基づく滋賀県指定の福祉型短期入所サービス事業短期入所事業所として2017年4月1日から2023年3月31日までの認可を受けています。西の湖自立の家では「自立」と「自律」にむけた経験を重ねることを重視し、定員3名の小規模な民家で、家庭や学校、通常の通所施設とは違った宿泊体験を通じて、 生活していくための力」を育む宿泊を月9泊程度行っています。
 1泊あたり利用者2~3名(男女別)で集団生活を経験し、西の湖自立の家から事業所、事業所から西の湖自立の家への通所という生活のサイクルを通じ、将来のグループホームやアパートで生活していくときの意欲や技術に繋げていくことが目標にあります。

nishinoko jiritsu no ie cycle
| 買い物 (※15:30~)
  平和堂へ (土曜日開所のみ予定)
| 調理(※17:00~)
  (カレー、焼きそば、など
   事前にメニューの相談)
| 後片付け(※食後など)
  (食器洗い、寝具の洗濯など)
| 準備(※調理前など)
  (寝具、食事、入浴など))
| 入浴(※20:00~)
  (夕食後、他の利用者さんと相談して順番を決める)
| 交流(※開所後など)
  (自己紹介、ゲームなど)
| 就寝(※21:00~)
  (原則:21時 消灯)
| その他
  さんぽ(西の湖湖畔など)
  自己紹介など
※上記の各()の時間はあくまで目安になりますので、何卒ご了承ください。
▼利用について
・【開所時間】15:30 ~ 09:30

 原則:火曜日・金曜日(各 月3回)
 原則:木曜日・土曜日(各 月2回)
・【通所方法について】

  車での送迎は行っていません。徒歩でのJR安土駅の送迎は行っています。作業所送迎(作業所利用者)移動支援利用、自主通所、家族送迎などをお願いしております。
・【自己負担金について】

 短期入所自己負担額(食費・日常生活・光熱費)1回 3,000円
 障害者総合支援法にもとづく介護給付金の1割負担額
 上記の2つが自己負担金となります。
・【西の湖自立の家の対象者及び利用の手続きについて】

  西の湖自立の家は、西の湖の湖岸にあり、住宅地内で開所しています。当事業所の支援員やボランティアと安全な生活ができ、本事業の趣旨に賛同していただける方(おおむね10歳から50歳までの方)で、短期入所利用受給者証をお持ちの方。(短期入所受給者証をお持ちでない方は、お住まいの市町村の福祉課にご相談ください。お持ちの方は、計画相談事業所などで利用日や利用方法をご相談いただき、利用のお申し込みをお願いします。
▼単独型短期入所事業所
▼西の湖自立の家


定員:3名
場所:民家
備考:当事業所の利用には短期入所受給者証が必要となります。
概要:家庭や学校、通所施設とは違った宿泊体験を通して、自立生活に向けての支援を行い、
将来のグループホームやアパート等での生活に踏み出す技術や意欲を養う。

□障がい児者の生活支援に関する事業(買い物・調理・食事・入浴・洗濯など)
□障がい児者の余暇支援に関する事業(西の湖など周辺の散歩・居室等でのすごし)を行う
□障害者総合支援法に基づく障害者福祉サービス事業


特徴
 障害者の宿泊の場をつくるために定員3名の週1泊開所で認可を得て、常勤者をおかず建物も理事長家族のものを使い、高齢者や福祉事業所職員が非常勤スタッフとなり、単独型短期入所制度が活用できないかを検討検証している事業所です。
 2017年4月から単独型短期入所事業所としてスタートし、認可期間6年の5年目に入っています。当初、利用者は1か月あたり数名でありましたが、現在は登録者が40名で月20名程度の利用になっています。開所日も1~2ヶ月に1回程度の利用者のニーズに対応するため当初週1泊火曜日の開所日であったが、現在は加えて木曜日、金曜日、土曜日に増やし、それに伴い当初数人であった非常勤スタッフも17人(半数以上が65歳以上)に増やし月7~9泊程度の受け入れを続けています。
 当事業所では、人件費や運営費を切り詰めて、ボランティアや会費寄付に支えられて 事業を継続していますが、常勤者を配置しての通常の障害福祉サービスとしての経営はできていない状況です。
 短期入所には施設やグループホームに併設されているものの他に、民家やアパートなどで開設できる単独型があります。
 この単独型制度は、平成16年につくられた障害者が住み慣れた地域で、作業所等へ通いながら、宿泊の機会が得られる素晴らしい制度であり、この間の私たちの取り組みでも4名の方が経験を生かしてグループホームへ移行をしているなど厚生労働省も推奨しています。公益財団法人日本知的障害者福祉協会の「単独型短期入所の実施状況に関する調査報告」212項「2.単独型短期入所調査のまとめと展望」の中で、「単独型の短期入所の利点としては、本体施設のプログラムに合わせる必要が無く、地域サービスとの組み合わせ(移動支援・行動援護・重度訪問介護等)もしやすいため、多様なニーズ(外食、買い物等…)に対応しやすい点があげられる(様々な体験利用に活用できる)。」と述べているものです。
 当会では、平成26年からその活用と普及を願って、検討を行い、認可・運営を行っていますが、その経営運営は、全国の6割以上の事業所が赤字になり、なかなか普及が進まず事業をやめるところもあるものです。
   
当サイトの無断転載・使用はお断りします。