とまり
 「とまり木」は、特別支援学校の教員経験者や障がい者作業所の関係者など、日々、障がいを持った人と接してきた人たちが立ち上げた特定非営利活動法人(NPO法人)です。

 活動の目的は、「西の湖とその周辺を訪れる障害児者」を含めた人たちに対して、余暇や生活支援に関する事業を行い、利用される人々が健やかに暮らせることに寄与する」ことです。

 とまり木のメンバーは「声」を知っています。「声」を発したのは、障がい児・者やその家族です。私たちが聴いた「声」には、色々な想いがこめられていました。それは、子供や家族の将来を憂うものであったり、子供や家族に将来、生活していくための力をつけたいという切実なものでもありました。

 「声」に接した私たちは、色々なことを想い、それに向き合い、「考え」を持ちました。
 私たちには色々な「考え方」や「理想」がありましたが、設立までに「声」を発した人の「声」と私たちの「想い」をいかにすれば、1つに合わせることができるかを考え、活動の目的をつくりました。

 障がい児・者が、「自由に使える空間」や「活動ができる場所」が限られているという認識を私たちは持っており、学校や作業所とは違った試みを行える場所の一つとして、「とまり木」を作りました。また、私たちは、「声」を発した人たちとそんな場所を作りたいと思い、活動場所に「普通の民家」を選びました。

 私たちの活動の原点の「声」には、色々な「想い」があり、そこには将来の「自立」への不安も多くありました。私たちに求められている役割は「それに応えるアプローチを行うこと」と思い、学校や作業所とは違った試みを行う活動をすることが自立への力を育むことと考え、「宿泊体験」や「西の湖 自立の家」などの事業を中心に、将来の「自立」への道の併走者になっていきたいと思っています。そのためスタッフにも色々な人が関わってほしいと思っており、活動や運営にはボランティアから西の湖自立の家における有償のスタッフなど幅の広い人が参加できるようにしています。幅の広さは、利用者においても作業所や学校の違う方、年齢も学生から50代の方など垣根を越えた人が利用する交流の場所にしたいと思っています。その一つとして、西の湖和船体験や安土城跡ハイキングなどの余暇支援の取り組みも行っています。

 最後に、とまり木は障がい者や家族の「声」と、私たちの「想い」がともに達成できる場所にしていけたらいいなという「願い」によって設立された法人であり、そのアプローチを一緒に考え、歩んで行けたらと思っています。


特定非営利活動法人とまり木
理事長 村井 竜雄

【 法人の歩み 】

2014年 9月 設立総会
2015年 1月 特定非営利活動法人とまり木 設立
2015年 11月 宿泊体験事業
        障がい者の余暇生活支援事業 開始
2017年 4月 単独型短期入所事業所
        西の湖自立の家  開所
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