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第8回 | 瀬尾千絵と賢者の石 の巻 | |
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映画の中には時々オルガンが登場しますが、 私が見た中で最も小さなオルガンだったのは、ラルフ・ネルソン監督の「野のユリ」に登場する、ポルタティフです。 キャンピングカーを改造した移動教会のそれは、本当に小さくてミカン箱の半分くらいしかなかったように覚えています。 映画はシドニー・ポワチエが黒人として初めてアカデミー主演男優賞をとったことで有名ですが、 エイメンという繰り返しだけの黒人霊歌も心に残る佳作でした。 記 多田納人 |
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11月22日(金) 『オルガニスト』 (山之口洋著 新潮文庫)を読了。 まったく予備知識なしに読みましたが、結構面白く読めました。 明らかにミロス・フォアマン監督の『アマデウス』に着想を得たと思われる オルガンの『天才』のお話ですが、前半が素晴らしく、一気に読めます。 また、作者の音楽やオルガンに対する造詣も深く、各所に発露が見受けられますが、 しかし、タイトルのように『オルガニト』ではないようで、それははっきりと判りました。 後半、いきなり(と思えた)バイオSF的になってしまって、個人的には残念だったのですか、 でもオルガンに興味のある方はお読みになって損はないでしょう。 正に『オルガニト』を描けるのは、 日本ではこの「おちえどんあどべんちゃー」しかないと自負した次第です。ははは。 |
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12月8日(土) このHPを見られて、シャンソン歌手のヤスコさんからメールをいただいた。 来年1月22日(火)に宝塚ベガホールでの『三文オペラ』でオルガンを弾いて欲しいとの依頼あり。 瀬尾さんは、全く違う世界だけど、面白そうなのでやってみる、と言い出した。 年末にかけて、かなりスケジュールが混んでいて、練習時間がとれないように思えたので、 大丈夫かいなあと思いつつも、結局は瀬尾さんにお任せすることにした。 HPをやっているといろんな人からメールやお声をいただくので、それも管理人の楽しみの一つになっています。 この日、翌日の「こどものためのパイプオルガン」演奏会のため、調律のお手伝いをする。 このところ急に冷え込んだためか、パイプの1本1本の音色を聞くと素人の私にも、音が狂っているのがよくわかる。 リード管は安定せず揺らいでいるようなカンジになる。 鍵盤を押さえているだけの私と違って、瀬尾さんは狭い足場の上でずっと同じ姿勢をしているので、結構つらそうでした。 3日後くらいに筋肉痛になったではないかなあと、案じておりました。 |
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12月12日(水) 先日から瀬尾さんが、「ミッキーマウスマーチ」を弾くと胃が痛くなるといっていたのは、 どうやら本当に体の具合が悪かったようで、 精密検査を受けていましたが、大したことはないと結果が出たようです。 瀬尾さんは一時はガンではないかと思いこんで、深刻になっていましたが、 晴れて無罪放免、明るい声で報告を受け、こちらもほっと安心しました。 |
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12月20日(木) 一昨日の関学中央講堂に続き、ザ・シンフォニーホールでの音楽礼拝の日。 大勢の方と一緒にやるのでいろいろあったようで、あとでたくさんの楽屋話をききました。 腹がよじれるほど滅茶苦茶にオモロイので、ここに書き連ねたいのですが、今後のこともあるのでやめときます。 中央講堂の方はなかなか大変だったようですが、 今日はとても懐かしく、楽しく演奏ができたと、瀬尾さんおっしゃっておられました。 私も、一会衆として参加したのですが、ホール担当者の慇懃無礼極まる態度は、腹に据えかねる。 そもそもこちらは礼拝だと思って出かけているのに、まったく一般の音楽コンサートと同じ扱いで、困り果てた。 人材派遣などのスポット労力を使用しているためだと思われるが、 これが関西屈指のコンサートホールかと思うと情けなくなる。 来年はリベンジしてやる。待っとれよ。 以下次号待て暫し |
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![]() 調律中の瀬尾さん オルガンの中は 必要最低限のスペースしかない 移動も にじり足である。 |
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![]() 「こどものためのパイプオルガン」演奏会当日 本番前の練習中 |