▼11月例会(第477回)の提案は川部さん(能登川南小)。研究主題「ICTを活用した国語学習の取り組み」、研究教材「モチモチの木」(3年東書)。

▼提案の要旨は次の通り。先ず、ICTを活用する有効性として「即時性」「消えていくものを残せる」「子どもが集中する」においた。電子黒板を活用した交流活動。音読における端末の活用により意欲を高める子どもの姿。さらに、カメラ機能を使い動画による自分や友達の紹介を行う「話す・聞く」学習等。ICTを有効に活用した実践であった。

▼「モチモチの木」では、構造と内容把握を目的に主人公の豆太とじさまとの関りを理解する。精査・解釈では、「豆太は変わったのか」を課題にバイシング(アプリ)を活用して読む力を育てるという提案であった。

▼教材「モチモチの木」の主な学習内容を教科書(東書)のリード文では、「想像したことをつたえ合おう」ということを目的している。人物を想像する時には、「地の文と会話文、それぞれから分かることをあわせて想像する」と示している。特に、「豆太は見た」の場面で、「医者様をよばなくっちゃ」と、ふもとの村まで走る豆太の様子を叙述を大事にすることが求められる。

▼研究協議では、前半はICT活用の状況や効果・成果・課題を含めて意見や実践の交流。後半は、読みを深めることを目的にした授業で大事なことは何かについて話し合った。

▼巻頭には、青木千波先生から玉稿を頂きました。深謝。   (吉永幸司)