▼4月例会(第470回)は、厳重な新型コロナ感染防止対策をしての例会。

▼今年度の研究課題を「ICTの特性を活用した国語科の指導実践」と設定しました。第3回教育振興計画では、@情報活用能力育成、A授業の改善、B校務軽減と教育の質の向上、CICT環境整備、を進めるとしています。また「ICTを効果的に活用した場面例」では具体的な授業場面を想定して公表がされています。これまでの教室の当たり前の環境が変わっていく中で、言葉の力が育つ授業をどう構想するかが課題となると思います。

▼実践提案は北島さん。大宝小2年生での作文の授業作りの歩みの提案。子どもの育ちとして「書くことを苦にしない・様々な文種の経験・作文を読み合う」を願った実践です。「一枚文集で作文交流・日記・毎週読書生活を書く」を作文の基盤つくりとして継続しつつ、短作文や作文の授業を計画的に積み上げた歩みです。

▼実践例「新聞」「創作文」「説明文」では、2年生でつけておきたい書くことの力を明確にして指導の手立てに工夫されていました。「新聞作り」での、5W1Hの取材や常体文の体験は3年生の学習にもつながります。「創作文」での「題名、人物、構成」の基本を明確にした確かな指導には学ぶことが多くありました。「説明文」での「きたじまくん」(架空の友達)のモデル作文を検討する場面の設定が2年生にとって魅力的だと感じます。

▼巻頭言には曽我正雄先生からの玉稿を頂きました。深謝。  (森邦博)