▼2月例会(第456回)は、川端由起先生(石山小)の5年生の書くことに関する授業の実践報告、「グラフや表を用いて書こう」でした。

▼自分の考えを文章で表現することに抵抗のある児童の実態から、3つの工夫を行ったものでした。
(1) 考えを発信することに魅力を持てる課題設定の工夫
(2) 説得力のある文章作成のために学び合う場の工夫
(3) 教科書のグラフや表等の資料を用いたモデル作文を、自分が書くときに活用する学びのプロセスの丁寧な指導。

▼協議で話題になったことは次のようなことであった。
(1) 資料の有無で文章の説得力が違うことに気づかせたい。
(2) 読み手に分かりやすく伝えるための資料の選択の仕方や、それを読み解く視点を吟味させたい。
(3) 書き手が自分の意見の正否・適不適や効果をもう一度見直す時には、個別的に関わり支援や指導はきめ細やかに行いたい。
(4) 論理的な文章を書く指導のカリキュラム(紹介文・説明文・報告・解説文・意見論説文・推薦文など)の見通しと学年の重点を把握しておくことが大切だ。

▼同人の北島さんからは自費制作の「永井隆物語」の紹介をしていただいた。意欲的な同人の活動に学びたいものだと出席者一同の感想である。

▼巻頭には、安岡寛先生から、玉稿をいただきました。深謝。(森 邦博)