学年末の取り組みが
北 島 雅 晴
3月初め、前任校で担任した女の子から手紙が届きました。 ◇私は、2月の終わりにある卒業発表会でする劇の台本を友達と一生懸命書きました。今年の卒業発表会は、今までの狂言や落語ではなく、自分たちのクラスで話し合って決めることになりました。劇の題名は、「十三年後の同窓会」です。同窓会で6年生の思い出をふり返り、その様子を演じます。また各場面で、家族への感謝を伝えます。でも、コロナウィルスの影響で中止となり、大変悲しい思いをしました。私も担任の先生も泣きました。※手紙の概略 この女の子は、3年生の時に担任しました。係活動では「げき係」をつくり、学級のみんなにだけで なく、1・2年生にも手作りの劇を披露しました。どんなことにも自分から進んで取り組む女の子でした。この3年間で、自分のよさを伸ばしてきたことを嬉しく感じるとともに、この子の輝く場が実現しなかったことを非常に残念に思いました。 現在私が担任している2年生でも、同じような経験をしました。 「自分はっけんはっぴょう会」を3月中旬に行う予定でしたが、中止になりました。自分たちの成長 した姿をおうちの人にみてもらうために、どんなことをしたいのかを話し合いました。その結果、 ○この1年間の出来事を劇にする。 ○今まで歌ってきた歌をきいてもらう。 ○楽器の演奏をする。 といった内容で行うことになりました。国語科、生活科、音楽科の学習を合わせたような大々的な学習となりました。 劇では、まず台本づくりに挑戦することにしました。2年生の「書くこと」の学習で、今までに台本 づくりに取り組んだことが一度もなかったので、私自身も新鮮に感じました。 C 音楽で、鍵盤ハーモニカがうくできない子を助ける劇にしよう。 C 「小ぐまの二月」の曲で劇をしたらどうかな。 C 私、先生役をしたい。 といったように、グループで話し合い、げきの構想を練り、台本を作っていきました。 台本が出来上がったら、読み合わせ(台本の音読練習)をします。数回読み合わせを行うと、自分の せりふは、ほぼ覚えてしまいました。これから、台本を見ないで、動作をつけて練習するという段階で、発表会の中止、そして休校になりました。 6年生の卒業発表会中止ほどではないとしても、2年生の子どもたちの残念な思いは同じです。 (草津市立笠縫東小)
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