▼5月例会(第447回)の提案は蜂屋さん(矢倉小)。研究教材は「笑うから楽しい・中村真」「時計の時間と心の時間・一川誠」(6年・光村)。提案内容は2つ。@目標を「知識・技能」と「思考力・判断力・表現力」から教材を分析し指導内容を具体化する。A子ども達の「主体的・対話的で深い学び」につながる学習計画をたてる。

▼単元名「筆者の意図をとらえ、自分の考えを発表しよう」を、筆者の意図と自分の考えを持つという面から教材を分析。手がかりは「教材の文章構成」と「学習の手引き」。

▼「笑うから楽しい」には次の問いがある。「筆者の考えはどの段落にあるだろうか。筆者はどのような事例をもとに考えを述べているだろうか。あなたは、この文章を読んで、どう思っただろうか。自分の経験をふり返りながら考えよう。」この問いの意図は文章の構成・筆者の考えと事例という知識技能の学習内容である。その理解をもとにした学びである。この学びを「笑うから楽しい」で生かす教材のつくりである。

▼主たる学習内容を教える部分の強化と事例について考えを持つことができた。グループの話し合いでは「事例になっとく」をキーワードに全員参加の原則を徹底することにより、学習活動の満足度が高くなったという実践の提案であった。

▼子ども主体になる部分を自覚させる授業像の創造を学び合った。

▼巻頭には、冨澤美千子先生から玉稿をいただきました。深謝。(吉永幸司)