▼『人物で時代をおっていく天皇中心の国づくり』(第50回夏季巡検(奈良)の記録)をいただいた。平成30年8月5・6日「社会科勉強会(会長 月岡正明先生)」の巡検の記録である。25名の参加者全員が論文としてまとめられた冊子である。

▼第50回の数に驚く。第1回昭和44年長野県富士見市から、北海層、宮古、八丈島と北から南へ社会科教科書でなじみの地名が続く1年とばしもなく毎年。滋賀は平成20年長浜・彦根・近江八幡にこられている(巻末巡検一覧より)。50年の重みと社会科は足を運んでというお考えがしみこんでいる研究姿勢に頭がたれる。

▼巻末の発行日は平成30年9月22日。原稿締め切りはおそらく8月末くらいだろうと推測すると原稿執筆期間の短さで研修成果の整理、構想、執筆をなされたのである。先生方の多忙さを知っているだけに「社会科大好きだから」ですまされない機動力に感動。執筆者それぞれに仕事や家庭の事情、それに、ご自身の健康状態なども含めてのことを考えると戴いた一冊の重さの中に会員として自覚をし責任を果たしておられる重さが伝わってくる。

▼元会長目賀田八郎先生のご縁をいただいている「さざなみ国語教室」も自覚と責任を更に再確認するようにという先生からの贈り物として大事に拝見しました。(吉永幸司)