▼6月例会(第436回)の提案は北島さん(志津小)。研究教材「動いて、考えて、また動く」(光村4年)。研究課題「学習の手引きを活用し、確かな力をつける」

▼学習計画は、@第一段落の考えをノートに書く、A筆者の考えがもう一度出てくる段落を見つける、B文章の構成を確認する、C中の段落を問いと答えの段落に分ける、D興味をもったことをまとめる、E全体のまとめをする。

▼学習計画の意図は、「学習の手引き」を丁寧に学習活動に位置づけると、文章の仕組みが理解でき、自立を目ざす学習力の育成になると考えて実践されたものである。学習成果として、「ノートに書き出す」「ほとんど同じ文を二度書いた理由を考える」「段落の分け方が理解できる」というように、文章理解の筋道を習得したことであった。

▼「どこに興味をもったか」については、「引用」を大事にしていることに気づき、筆者の意図を理解しながら自分の興味と結びつける学習の展開も充実していた。教えることに視点を置き習得した力を自覚させる提案で「主体的・対話的で深い学び」を目指すものであった。

▼例会のプログラムに、子どもの作文研究を新たに織り込んだ。学級の作文を持ちより、同人が評語を書くというシンプルな形態である。書かせた作品の何を読むか、どこを伸ばすかということについての研究である。

▼巻頭には、神田英昭先生から玉稿を頂きました。深謝。(吉永幸司)