▼3年の単元「まとまりをとらえて読み、かんそうを話そう」は、「言葉で遊ぼう」(小野恭靖)「こまを楽しむ」の二つの教材で構成をしている。単元全体の構成から読み取れることは、「はじめ・中・終わり」の文章構成を理解し、段落の中心を読み取るという学習の基本を丁寧に指導をするようになっている。その場合、「言葉で遊ぼう」の指導を段落や文章の仕組みに力を入れると「感想」も表現に目が向く。感想に「言葉遊びがしたくなった」ということが生まれるのは、文章の仕組みを正しく読み取っているからであり、その感想は「こまを楽しむ」に生かすことが。

▼参観をした授業は「楽しみたいこまのトップはどれか」という問題で授業が進んでいた。楽しみたいこまが課題になったのは、前教材の段落構成を理解する力が生きていることは理解できた。一つ一つをバラバラにして考えるのでなく、こまの特徴を二つに分けて話し合っていたからである。文章には「色がわりごまは、回っているときの色を楽しむこまです」「たたきごまは、たたいて回しつづけることを楽しむこまです」に代表される「楽しむ」を説明する文章の違いを考えて「楽しみたいこま」を考えていた。「かんそう」の言葉に「ことばあそび」「こま」と文章の仕組みが語られていたのが印象に残る授業だった。(吉永幸司)