▼5月例会(第423回)の提案は谷口さん(附属小)。研究教材は「きいて、きいて、きいてみよう」(光村5年)。単元名「話の意図を考えてきき合い、『きくこと』について考えよう」と示している。研究会の目的は、会員で授業研究をし、指導構想をまとめる。授業者は会員の研究成果を受けて授業実践し、結果・課題などについて報告をするという組織研究の形を取った。

▼教材研究で話題になったのは次の通り。@単元名の「きき合い」「きくこと」が平仮名の記述になっていること。A3人グループの構成で話し手・きき手・記録者が役割を自覚して学習を進める方法である。B聞いてみたいことをあらかじめ考えておき、インタビューの形で進める。記録者はインタビューの内容を報告するという役割を果たす。C色々な場における「きく」について考える。

▼インタビューをするという活動から、きき手は、話し手の話しやすい話題を選び、さらに、質問を通して、深く人間理解をする「きく」の役割がある。きき手の「きく」は質問を通して、自分をしっかりと語ること、あるいは、きき手が本当に知りたがっているのは何であるのかを理解して話すことを考える。記録者は、きき手の立場、話し手の立場からどこに着目したのかということを考える。

▼教材の構成を通して3人が役割を意識をして学習活動をすることに導くことの意味や道筋を確認することができた。

▼巻頭には、北村直也先生から玉稿を頂きました。深謝。(吉永幸司)