総合的な学習の時間の発表をしよう 〜5年生の環境学習〜
蜂 屋 正 雄

 総合的な学習の時間で環境学習に取り組みました。
(1) 導入
(2) グループを作る
 「イネの生長と田んぼの生き物」「稲と日本人の歴史」「これからの琵琶湖」
(3) 分野からテーマを選び、観察や調べ学習を行う(グラフや表を使う)
(4) 調べたことをまとめ、報告、提言をするポスターをつくる。
(5) わかりやすく伝えるために校正する。
(6) 地域の方に発表する。授業参観で発表する。
という流れで学習を進めました。
 「自分たちの研究内容を知らない人にも伝わるように」、相手としては「おうちの方へ」という意識でまとめました。

○「田んぼで見つけた生き物」「カエルについて」といったテーマで、実際に田んぼで見つけた生き物の名前を調べ、その生き物の生態についてまとめたもの。
○「コメ作りの今と昔」といったテーマで、コメ作りの基本を社会科の資料を基に調べ、図書資料や地域の方のお話をもとに昔のコメ作り、わらの利用、農業用水確保の歴史、農薬や肥料について調べたもの。
○「外来魚問題」「琵琶湖の水環境・水質」といったものについて、図書資料や教師のお話をもとに調べて、「赤潮」「石鹸運動」「下水道普及」「外来魚の歴史」「固有種・在来種の生態や利用法(食べ方)」について調べたもの。
について、ポスター発表用の原稿づくりに取り組みました。本番に向けて、自分なりに理解したことをできるだけ短い言葉でまとめ、質問が出てくることを想定して本番に臨みました。

 授業参観では、屋台方式で発表会を行い、おうちの方に聞いていただきました。
  ふだん見ている田んぼや生き物、農業用の揚水ポンプ場、魚や水、についてじっくり考えてもらえればと思って取り組んだ学習でした。子どもたちは、自分の興味のあることを少し深く理解し、一生懸命にポスターという形にまとめ、おうちの方にも聞いていただくことができました。
 課題としては、普段、滋賀県に住むものとして当然知っていてほしいことばかりでしたが、「自分の思い」までは持てずに終わってしまいました。この学習を身の回りの自然のこと、滋賀県のことを考え、「思い」を持つきっかけにしてほしいです。
(草津市立矢倉小)