▼8月例会(第414回)は、「第44回国語研究集団合同研究会」(大阪・たかつガーデン)に参加。参加サークルは竹の会・東風の会・さざなみ国語教室。研究発表・討議・講演(川端健二氏)。さざなみ国語教室は、提案は蜂屋さん(矢倉小)・司会は北島さん・指導助言は森さん。

▼研究会における話題や成果をまとめると次の3つになる。
(1) 学習目標の具体化である。意見文を書く、説明文を読む、読書活動を進めるという言語活動を通して、どのような学力を育てるのかということを具体的にしめすことが授業を活性化させる。
(2) 「学びの過程」を大事にする。学びの過程は幅がひろい。教師が、いつ・どこで・どのように指導や助言をして、学びを深めるかということを気にしながら授業に関わることの大事さである。
(3) 授業記録の残し方・読み方・活かし方である。授業の深まり、思考の広がりが授業記録によって見えてくる。授業者の解釈による説明は多いが、実際はどのような発言が連なっていたのかということについ考える場合、授業記録の占める役割は大きい。

▼今後の課題は対話・協働・深い学びである。これらをめぐっていろいろな考えや実践が行われている。一斉授業よりペアでの話し合い、グループで意見を交わし合うことの方が活動量は増える。能力・活動・評価を一体と考えることが必要になる。

▼巻頭には、川口知佐子先生から玉稿を頂きました。深謝。(吉永幸司)