▼7月例会(413回)は模擬授業と俳句の学習会。

▼模擬授業は好光さん(小野小)。好光さんは個人研究紙「花明り」を発行し、授業についていつも丁寧な考えを提案し続けておられる。その底には国語教育への熱い思いがある。今回の授業は「ごんぎつね」の最後の場面、「ごん、おまえだったのか。いつも、くりをくれたのは。」について。「いつも くりをくれたのは、おまえだったのか。ごん。」と言葉の位置を変えると意味も変わってくることを体験的に学習した。音読や意味の理解などを含め、対話が生まれる学習活動の構成として、新鮮であった。

▼俳句の学習会は、一般的に「袋回し」呼ばれているのものを体験した。参加者がそれぞれの季語を出題。その季語について、選句をするという形式。限られた時間中で集中して俳句作り。高点句と出題者の特選句は次の通り。
・畳あと顔に残して昼寝顔(高野)・公園に麦わら帽子残る夕(北島)・花火果つ黙取戻す黒い湖(吉永)・地球儀の上と下とのかき氷(好光)・印刷機フル回転や油蝉(好光)・誘合い嬉し恥かし夏祭り(蜂屋)・昔まで流れていきたい川遊び(海東)・朝顔に水やりする子背伸びして(三上)・初デート食べずにとけたかき氷(岡嶋)・この刻に子の声を聞く夏休み(森)

▼巻頭には、岡林典子先生から、玉稿を頂きました。深謝。(吉永幸司)