▼年度末になると１年間の指導の成果が子ども姿に表れる。１年生の子にとっては初めての学校生活であり、先生を信じて学んできた。それは、歩き方から仕草まで似てくると言われている。いろいろなことを含め、成果が表れる。 ▼校内研究会のご縁があり研究授業を参観させて頂いた。授業者は経験年数が浅い若い先生。共同研究をされた隣の学級の先生も若い。しかし、授業は、確実に力が育っていることがわかる充実感があった。指示をしっかり受けとめて考える、ノートが美しい、学習の姿勢がいい等々。授業研究会の後、子ども達を育てられた裏話をお聞きして納得をした。 ▼研究テーマはノート指導に関わるもの。ノートを丁寧に美しく書かせること。１年間続けたということであった。最初は、ノートの美しさと丁寧さをめざしたが、馴れてきた段階で、ノートの活用に着目したという。「初めの時間に書いた感想を読み返しましょう」「昨日、勉強したことをノートで振り返りましょう」「今日の勉強で学んだことをノートに書きましょう」と。書いたものを役立てることで、ノートを大事にするようになったという。 ▼後から見直して役立つノート作るということへの着目は、ノートの記録性を大事にすることだけでなく、集中力の育成など幅広く響く。（吉永幸司）