▼4月の例会(第386回)は平成26年度の研究について。ベテラン教員大量退職、新任教員大量採用時代に入った。ミドル世代への期待が大きい。その時代における教育サークルは何をすべきかということを話題にしたのが前半。後半は国語教育の課題について智恵を出し合った。

▼教育情報は、インターネットで手軽に入ってくる。必要な情報がみつかればそれで満足してしまう傾向があるという実態。ベテランの技を間近にみて、憧れ、教えを請い学んだ時代もかつては教育界にもあったが、今は、昔話のようなところもあるという。「さざなみ国語教室」の会員の多くは、かつて「近江の子ども」の編集委員として作文教育のプロを目指していた。その力がその後のサークル研究を支えてきた。教師塾で習得した力を教育界で発揮してほしい。その手伝いをすることができないかということを探った。

▼言語活動・単元を貫く・活用力・思考力などの教育用語が定着してきた。授業はどうなっているのかという課題がある。教師の一方的な説明、声を出すだけの音読、記録として役立たないノート等。特に、話すことと聞くことに指導の重点が置かれるようになってきたことを考えると、言葉を生きたものとして捉える必要がある。国語科で育てるものは何かということを課題にした。

▼巻頭には、堀口美紀先生から玉稿を頂きました。掲載が遅くなってしまいました。深謝。(吉永幸司)