▼7月例会(第377回)は第18回「新しい国語実践の研究会」北海道大会(札幌)に参加した。研究主題は「実生活の架け橋となる言語活動の実践・評価・開発」。身につけた国語の能力が学校の中で閉じこもってしまうのでなく、実生活の力へと波及していくものとしてとらえたものである。実践・評価・開発について研究を深めた。

▼言語活動の実践が広がってきた。授業は単元を貫くことと並行読書を大切にしている。かつては活動あっての指導なしと揶揄されたこともあることを踏まえて、授業の改善を図る必要がある。ここでいう授業改善とは、多彩な活動を織り込むことだけではなく、思考力・判断力・表現力の育成という課題である。

▼研究会では、水戸部修治(文部科学省調査官)、安藤修平(言語研究集団主宰)各氏が提案授業や意見を述べてこれからの国語教育の実践的開発について深めた。さざなみ国語教室では、海東さん(マキノ南小)が書くことの分科会で、「『鳥獣戯画』を読む」の書くことと読むことの関連について実践を発表。北島さん(志津小)が読むことの分科会で司会。森さん(滋賀県教育会)が読むことの分科会でアドバイザー。吉永がダイアローグフォーラムで指定討論者として登壇し国語力を軸に意見を述べた。(吉永幸司)