巻頭言
世界一心のあたたかい学校を
伊 庭 郁 夫


 元気もりもり たくましく
 失敗しても 前に進む
 お日様のように 強いぞ
 元気一杯 仲間だ
 楽しく明るい 木戸っ子の笑顔
 無限大の 勇気出して


 ドリーム目指して がんばるよ
 未来信じ 希望に満ちて
 豊かな 自然の中で
 みんなのパワー 満タンだ
 温かく思い遣る 木戸っ子の笑顔
 無限大の 勇気出して

   この歌は、「次代を担う子どもの文化体験事業」(文化庁)に合わせて作詞作曲されたものである。4年生以上の「オリジナルソング実行委員会」の子どもたち20名を中心に作成していった。歌詞は今木戸小学校の子どもたちが願っている心を表現し、メロデイは一人ひとりの考えたものをつなぎ合わせてひとつの曲にした。子どもたちには、実行委員が録音したデモテープを基に全校に普及を図る。職員も夏の人権教育等の研修で歌の練習をしている。

 さて、本校には、「心の目標」がある。それは、「世界一心のあたたかい学校をめざそう」というものである。職員の名札には、赤字でこの目標が印字されている。
 大津市では、いじめ防止に力を入れ「いじめ対応教員」が各校に配置されている。本校では、その教員を「あったかい学校づくり担当」と呼び、PTA総会や学校協力者会議で紹介している。
 国語科においても、自分の思いを正しく伝え合うことを大事にした指導に心がける。挨拶・返事等コミュニケーションの基礎をまずしっかりと指導する。話の聞き方は身につきつつある。5年生のフローティングスクールでは、1日目に比べ2日目は随分聞く態度がよくなった。仲間との信頼や協力が活動の中に見えるようになった。
私が、本校に赴任した4月には、子ども達の「よろしくお願いします」という元気一杯の反応や校歌などの力強い歌声に感動した。

 冒頭のオリジナル木戸ソングは、10月21日はるばる神奈川県から来校される「神奈川フィルハーモニー楽団」とコラボする。
(大津市立木戸小学校教頭)