▼5月例会(第375回)提案は弓削さん(京都女子大附属小)。単元は「伝記を読んで、自分の生き方を考えよう」。教材は「百年後のふるさとを守る」。

▼ねらいは、自分以外の人生・生き方にふれ、自分を変えようとする子どもを育てたいというもの。伝記を読むことの意味・価値でもある。

▼協議では、@事実の読み取りを根拠に筆者の考えに迫ることが出来る。A教材文の「1」で取り上げられている「稲村の火」の主人公・五兵衛と「儀兵衛」とは同一人物を取り上げながら、目の付けどころ、人物に対する筆者(作者)の感動のありどころが違うこと、が浮き彫りになった。

▼そこで、読後の感想をもとに、@業績一覧表(年表)を根拠にして筆者の特に大事に描いている事実を読み取る。Aその事実がどのような言葉で表現されているのかをおさえ、筆者の感動との対話につなぐ。「私なら、私も同じで…」と。Bはじめの感想がどのように変わったかを振り返り感想の変化を書く。と、授業の筋道を出し合った。

▼交流を通じて友達の評価と比べ、考えが広がり深まるようにしたい。伝記の並行読書させて、自分の被評伝者への評価の変化、新しい見方の発見をメモすることも進めたい。読書を通じて考えの深まり広がりに気付かせたいものである。

▼協議を受けての授業をし、記録をまた検討し合い、教材研究・授業改善に生かしたいというのが、例会の目標である。(森 邦博)