あなたが、一番感謝しているのはだれ?
高 野 靖 人

 拠点校指導員として「感謝の手紙を書こう」というパソコンを使った学習を行った(2年生2校は生活科で、3年生・4年生は総合的な学習の時間で)。各校の視聴覚室で行った。

 手順は、次の通り。
(1) 準備として、全40台のパソコンを立ち上げ、メンテナンスを行う。最終的には、先生機の画面を全児童機に転送しておく(デモンストレーションをするため)。
(2) 児童入場。自由席。あいさつ。学習の目的を告げ(感謝の気持ちを伝えたい人を一人選び、パソコンで基本の形を作り、手書きの文なども加えて完成し、相手に渡す学習)、方法をパソコンで示す。使うソフトは、ジャストスマイルの「ありがとうカード」。 (3) ここからは個人作業なので、私も担任も個別指導にまわる。子どもたちの学習手順は。
 ・まず相手を決める。
 ・相手に合ったテンプレートを選ぶ(「お兄ちゃんへ」など相手が書かれたものもある)。
 ・相手の名前と自分の名前を打ち込んだら、一旦保存する。
 ・後は、時間のある限りメッセージなどを打ち込み、最後に上書き保存をする。
(4) 学習の終了後、休み時間などに私がまとめて印刷し、子どもたちに配布(担任に託す場合もある)。その後、手書きの文やイラストなどを加えて完成させ、相手に渡すという流れである。
 なお、テンプレートによっては、「お父さん・お母さんへ」とか「おじいちゃん、おばあちゃんへ」など、2名を相手に書くものもある。そうした場合に限って、2枚印刷して、相手に合わせた文を添えてそれぞれへ渡すように指導した。

 さて、今回は、印刷をチェックする際、「感謝の相手」をメモしておいた。各校、共通する部分もあるのだが、違いも見られて興味深かった。
 まず、4校合計した感謝の相手のベスト3を紹介しておく。
  @お母さん 34名
  Aお父さん・お母さん 27名
  B友達 25名
 各校のベスト1は、
  A校 お母さん 14名
  B校 全体のベスト3各6名ずつ
  C校 友達 11名
  D校 両親 11名
と、それぞれ特徴的である。
 なお、4校126名のオンリー1は、「かんとく(スポーツ少年団)」を選んだB校のサッカー少年。
 担任の先生に書いたのは、A校の女子2名とD校の男子4名。A校の女子は、テンプレート通り「大好きな○○先生へ」を使って作成していたが、D校のヤンチャな男子は、同じテンプレートを使っていたのに、全員「大好きな」を消して担任の名前を書いていた。
(大津市立仰木の里東小)